建物と土地本来の真の価値を知る——建築業界30年以上の知見を、あなたの一生を守る力に変えて
建築の現場から営業の最前線へ
私のキャリアの原点は、不動産ではなく「建築」にあります。建築の学校を卒業後、最初に足を踏み入れたのは設計の世界でした。
当時はまだ若く、「いつかは自分の設計事務所を」というぼんやりとした夢を抱きながら、設計業務とは別に現場監督や見積もりといった、住まいづくりのあらゆる裏方も経験してきました。家がどう成り立ち、どこに不具合が隠れやすいのか。その実体験が、図面を引くだけでは得られない私の大切な土台となりました。
転機は、ある大手ハウスメーカーの営業職の募集でした。「設計をやりたい人間がなぜ営業を?」と思われるかもしれませんが、私には明確な理由がありました。
設計担当として働いていた頃、営業担当がお客様から聞き取ってきた要望が、設計の段階で形にならない、あるいは営業のフィルターを通すことで歪んでしまい、結局お客様が満足できずに失注したり、プランの作り直しになったりするケースを何度も見てきたからです。
「それなら、最初から設計の知識がある人間がお客様の要望を直接聞き、その場でプランを書いたほうが早いし、確実じゃないか」
そう確信し、営業職へ転身しました。実際に営業を始めてみると、私の予想以上に「設計ができる営業」へのニーズは高く、多くのお客様からご相談をいただくようになりました。お客様の目の前で、要望を反映させながらプランを描き上げていく。そのスピード感と説得力が他との差別化となり、結果として全国で表彰される機会にも恵まれました。
その後、ヘッドハンティングを受けて地元のビルダーへ転職。そこでは取締役として、最大で約500人もの部下を統括する立場を任せていただくことになりました。
組織の限界と「お客様第一主義」への渇望
大手ハウスメーカーの営業 兼 管理職を経験後、地元ビルダーの経営陣として、住宅から賃貸、リフォームまで幅広く手がける中で、私はある種の「絶望」に近い違和感を抱くようになりました。
会社という組織は、表向きには「お客様第一主義」を掲げます。しかし、現実はどうでしょうか。組織が大きくなればなるほど、維持費がかさみ、ノルマが課され、最終的に実際には「企業ファースト」にならざるを得ない。特に経営の数字を見る立場になればなるほど、その歪みが鮮明に見えてきます。時には、お客様の利益を二の次にした経営判断を迫られることもありました。
「自分は、本当にお客様のために仕事ができているだろうか???」
その葛藤が、当時の社長との衝突を生みました。私は自分の信念を曲げることができず、結果として会社を退職。47歳の時、後輩が起業した会社に誘われ、そこで初めて「不動産部門」の責任者として本格的に不動産業界に携わることになったのです。
そこで数年働いた頃、かつての部下が「RE/MAXという面白い仕組みがある」と教えてくれました。会社に所属するものの、個人の名前での勝負、完全なフリーランスとして活動する「エージェント」という働き方。話を聞きに行った瞬間、直感しました。「これだ!この仕組みなら、100%お客様のためだけに動ける!!!」と。
もちろん、50代を目前にしての独立に不安がなかったわけではありません。妻には「もし1年間収入がゼロでも生活できるか?」と正直に相談しました。「何とかギリギリ・・・」と了承してくれた妻に、自分は「3ヶ月やってみて、全く芽が出なければ潔くサラリーマンに戻る!!」という背水の陣の覚悟を妻に宣言。
2020年5月、世の中がコロナ禍で混沌とする真っ只中、私はRE/MAXへの加盟を決断しました。
建築知識を武器に、エージェントとしての真骨頂
エージェントになって強く感じたのは、「自由であることの責任と喜び」です。
活動を始めて3ヶ月目、元部下からの紹介で土地探しのお客様の担当をすることになりました。ご希望エリアにて飛び込み営業を行ったところ、土地所有者様が相続の問題で深く悩まれていることを知りました。ご縁をいただきながらお話を進める中で、最終的には現金契約・同時決済となり、最初の報酬を手にした時の震えるような感覚は今でも忘れられません。
私の営業スタイルは、今も昔も「現場主義」です。IT化が進む業界ですが、私は今でも年間数件はあえて飛び込み営業を行います。現場の空気を吸い、直接お客様と対話する。そこにこそ真実があると考えているからです。
そして、私のエージェントとしての誇りは、やはり「建築のプロ」であることです。 私はお客様に、「本物の不動産価値は、本物の建築知識がないと測れません」といつもお伝えしています。
例えば、中古物件の売却をお預かりした際、通常30分で済む査定説明に2時間以上かけます。その家がどんな材料で作られ、どの部分に価値があり、逆にどこに隠れた欠陥があるのか。建築技術職の目線で徹底的に分解して説明します。購入を検討されているお客様に対しても、内見時にビー玉や時には特殊な装置を置いて床の傾きを確認したり、地盤沈下のリスクを構造面から指摘することも多々ありました。
ハウスメーカーや不動産業界にはさまざまな考え方や提案スタイルがありますが、私はお客様にとって最善の判断をしていただくために、 良いことも悪いことも率直にお伝えすることを大切にしています。その誠実さこそが、今の時代に求められているエージェントの姿だと信じているからです。有難い事に「本音で付き合ってくれる深町さんが空くまで待つよ」と仰ってくださるお客様もいらっしゃいます。これこそが、エージェント冥利に尽きる瞬間です。
現在は、少数精鋭の『RE/MAX Neo』というチームに身を置いて、オーナーの朝野さんの知見も取り入れながら活動をしています。朝野さんは、元プルデンシャル生命の第一線で歩んでこられた金融資産の専門家。不動産を単なる「物件」としてではなく、お客様の人生全体を支える「大切な資産」として捉える彼の構想に、深く共感しています。建物のプロとしての知見と、資産形成の視点を掛け合わせる。この刺激的な環境が、50代の私をさらに成長させてくれています。
不動産の「負」を、一生の「資産」へ。業界の地位向上を胸に、子供たちの夢に捧げる後半戦
私がここまで自分を追い込み、走り続けているのには、実は大きな目的があります。 それは、将来「子どものための施設」を建設することです。
それは、単なる保育園や幼稚園ではありません。高校生や中学生が主体となって運営を担い、幼い子どもたちが社会の仕組みや多様な学びを体験できる、全く新しい形のコミュニティ施設です。大人はあくまで資金面やコンプライアンスのサポートに徹し、子どもの持つ無限の可能性を最大限に拡張させ、大人が奪わない場所を作りたい。
この構想を実現するには、億単位の莫大な資金が必要です。サラリーマンの給料では一生かかっても届かない夢。だからこそ、私はエージェントとしてしっかりと成果を出し、自らの力で資金を稼ぎ出す道を選びました。幸い、私のこの構想に共感し、出資を申し出てくださる協力者も現れ始めています。
そして、私がこの仕事を通じて成し遂げたいもう一つのこと。それは、日本の不動産業界の地位向上です。 残念ながら、いまだに不動産業者に対して「不透明」「強引」「騙されそう」といったネガティブなイメージを持つ方は少なくありません。業者の知識不足や自分勝手な都合によって、本来価値があるはずの不動産が「負(負債)」になってしまっているケースがとにかく多いと感じるのです。
私は、エージェントという生き方を通じて、不動産のプロが人生のパートナーとしてどれほど価値がある存在なのかを示していきたい。不動産を真の資産として守り、育てる文化を日本に根付かせたいと考えています。
お客様の「本当にありがとう」「出会えて本当に良かった」という声を聞くたびに、私の決断は間違っていなかったと確信します。
50代、人生の後半戦。
建築の知識を武器に、そして未来の子どもたちの笑顔を胸に、私はこれからも一人、そしてまた一人のお客様との出会いに際し、真剣に向き合い続けていきます。

