ドラマに感化された「何でも屋」から、外資系金融の頂点へ私の始めての起業は、学生時代。当時放映されていた、若者たちの生き方や社会の変化をリアルに描いたドラマ『俺たちの旅』に強く感化され、大学の友人たちと「何でも屋ソフィア」という便利屋事業を立ちあげました。当時はまだ「便利屋」という言葉すら一般的ではない時代でしたが、チラシを配れば犬の散歩から掃除、大型運搬まで、驚くほど多くの依頼が舞い込むように。若さゆえの大胆な行動力と、人のお役に立つことで対価を得るというビジネスの本質を、私はこの時、身をもって学ぶことができました。大学卒業後は周囲が就職活動に勤しむ中で私はそのまま独立の道を選び、知人からの紹介で保険代理店を設立。設立当初は損害保険を取り扱う代理店でしたが、お客様との対話の中で生命保険のご相談もよくいただくように。当時、損害保険と生命保険を同時に扱うことが難しい仕組みでしたが、「お客様にとってはどちらも必要なリスク管理であるはずだ」と考え、独学で調査を始めました。そして「トータルリスクマネージメント」という概念に辿り着き、保険の最上級の資格を取得することで、双方をワンストップで提供するスタイルを確立。事業は順調に継続していましたが、結婚を機に妻から「サラリーマンになってほしい」という要望が…。30手前で大きな転機でしたね。ただ私自身も経験したことないサラリーマン生活に興味もあり、外資系企業なら今からでも自分を試せるだろうと考え、AIGグループの生命保険会社へ転職を決めました。外資系の環境は、想像以上にエキサイティングでしたね。実力主義で自由度の高い環境は自分の肌にとても合い、入社して5年後には栃木県の宇都宮支社で営業として日本一になり、続いて福島県の郡山支社を支社長として日本一に導きました。特に郡山時代は、市場規模の大きい東京の支社を抜くという目標を掲げ、代理店の皆様と一丸となって達成したことは今でも忘れられません。しかし一方で、実力重視というのは裏を返せば結果重視でもあり、結果を出せなかった時は降格、希望しない仕事への配置転換も容赦なく行われます。たくさんの浮き沈みを経験しましたが、結果的には1000人を超える管下社員を抱える組織を統括する機会も得られ、組織運営や人材育成、人材掌握のスキルを学ばせていただきました。57歳、未経験での不動産業参入。そこで感じた違和感やりがいのある充実したサラリーマン生活を送っていましたが、かつての「リーマンショック」がすべてを変えました。親会社が破綻し、会社の体制が激変したのです。自分の描いていた青写真が狂ってしまい、将来の見通しに暗雲が漂いました。ちょうどその頃、母が要介護状態となってしまったこともあり、私は会社を退職。しばらくは介護に専念する日々を送りました。母の介護が落ち着き、再び社会に出ようとした際、旧友の司法書士との縁から会社を設立することになりました。当初は何の事業をするかさえ決めていませんでしたが、学生時代に取得していた宅建士の資格があったため、「とりあえず不動産業でいこう」という、今思えば安易な動機でのスタート。57歳の時です 。しかし、現実は甘くありませんでした。長年コンプライアンスの塊のような金融業界に身を置いていた私にとって、当時の不動産業界はあまりに不透明でした。不動産の仕事をしている人たちは自分の利益しか考えていないように感じられ、強い違和感を抱いたのを覚えています 。そして何より苦労したのは、実務経験のなさでした。最初に雇った経験豊富なはずの社員は、多額の給与を払いながら1件も契約を取れず、ネット集客にも多額の資金を投じましたが、結果には繋がらず…。毎日失敗の連続でしたが、それをおくびにも出さずクライアントや同業者と向き合う日々は、精神的にもかなりしんどかったですね。REMAXとの出会い。「孤独」からの解放とエージェントモデルの衝撃経営に行き詰まりを感じ不安定な状況の中、知人の紹介でREMAXエージェントと出会ったんです。彼からREMAX の話を聞き、その後本部の担当者とも何度か話をしましたが、最初はその仕組みを全く理解できず、1年半もの間、加盟を保留にしていました。重い腰が上がったきっかけは、あるREMAX のイベントで他のオフィスオーナーやエージェント方々と交流したことでした。そこで目にしたのは、明るく、楽しそうに、そして誇りを持って仕事をする人たちの姿。当時の私は、不動産業界で独り戦うことに深い「孤独」を感じていました。この人たちと一緒にいれば、この孤独を解消し、自分も楽しく仕事ができるかもしれない。そう確信し、REMAX IZUMAIとして加盟することにしたんです。REMAXの最大の特徴は、働く人たちが会社に従属する「社員」ではなく、プロフェッショナルとして独立した「エージェント」がオフィスを拠点に活動する仕組みです。これこそが、私が抱いた不動産業への違和感を打破する鍵になると感じました。自分の看板に責任を持ち、自由に、かつ倫理的にビジネスを展開する。このプラットフォームは、私が求めていた理想の形でした。「相続・信託」×「NPO」で生み出す、唯一無二の勝機現在、REMAX IZUMAIでは、私の金融・保険時代のキャリアと人脈をフル活用し、「相続・信託」に特化した戦略を展開しています。相続専門の会社「ライフビジネスソリューションズ」を新たに設立し、弁護士、税理士、司法書士、さらには遺品整理士までをメンバーに揃え、相続に関する手続きを一気通貫でサポートできる体制を整えました。相続財産の約40%は不動産です。相続の悩みに寄り添い、専門家チームで解決に導くことで、自然な形で不動産売却のご依頼へと繋がっていく。このシームレスなスキームこそが、私たちの最大の強みです。さらに昨年、行政との連携を目的としたNPO法人を立ち上げました。東京都中央区などの自治体と連携し、公民館などで「相続・信託セミナー」を開催しています 。行政が告知を行い、私たちが講師を務める。この活動により、エージェントは「飛び込み営業」や「電話営業」に頼ることなく、専門家としてお客様の相談に乗る「個別相談」から案件を獲得することができるようになります。この仕組みは、未経験スタートで苦労した私だからこそ作りたかった、エージェントを支えるための「武器」です 。実際に、今年加入したばかりのエージェントが、相続の切り口から具体的な自宅売却案件を獲得するという成果も出始めています 。愚直に、継続する。エージェントと共に歩む「俺たちの旅」私の願いは、IZUMAIに参加してくれるエージェント全員に「ここに入って本当に良かった」と心から思ってもらうことです。不動産業界は、残念ながら途中で諦めてしまう人が多い世界。しかし、私は知っています。どんなに険しい道でも、正しい戦略を持ち、愚直に継続すれば、必ず結果が出るということを。だからこそ、私はただの「経営者」ではなく、仕事以外のことでも何でも相談してもらえるような「人生の伴走者」でありたいと考えています。エージェントがプロとして自立し、稼げるようになり、その家族までもが幸せになる。そのための環境作りには、一切の妥協をしません。さらに私自身が不動産未経験でスタートしていますので、未経験の方が当初何に苦労されるのか、どこで躓き、何に失敗し易いのかを経験上お伝えできます。そしてそれを回避するためにどうしたらいいのかをお伝えすることで、共に前進していければと考えています。「不動産業界を変えたい」「今の自分を越えたい」「専門性を磨き、お客様に心から感謝される仕事がしたい」——。そう願うエージェント方々にとって、私たちのオフィスはそのための最高の舞台になります。私の人生も、57歳からの再スタートでした 。何歳からでも、どんな経験からでも、情熱さえあれば新しい扉は開けます。REMAX IZUMAIというコミュニティで、共に明るく、楽しく、そして圧倒的な成果を出していただけるよう、全力でサポートし続けます。エージェントの皆さんと築く『俺たちの旅』が、これからも楽しみです。