フルコミッションの洗礼、グレーな環境での葛藤僕が不動産業界に足を踏み入れたのは、今から15〜16年ほど前。営業職としてのスタートでした。 それ以前は「何かを創る仕事」に惹かれ、空間デザインの学校に通ったり、デザインや家具の個人輸入販売に携わったりしていましたが、結果はどれもうまくいきませんでした。「自分に何が足りないのか」と自問自答したとき、気づいたのは「自分は一度も営業を経験していない」ということでした。それなら、一番厳しい業界で揉まれてみようと考え、頭に浮かんだのが「保険」か「不動産」でした。もともと不動産には興味があったこともあり、この業界への挑戦を決めました。最初に入ったのはフルコミッション(完全歩合制)の会社です。もちろん固定給はありませんが働き方は完全に社員扱いで、朝9時から夜まで拘束される、かなりハードな環境でした。未経験だった僕には先輩がつき、最初の半年ほどは同行して学びましたが、報酬はその先輩と折半です。生活は苦しかったですが、「早く一人前になりたい」という一心でがむしゃらに食らいつきました。今振り返れば、業界的にグレーな部分も多い会社でしたが、当時はそれが当たり前だと思っていました。しかし2年ほど経ち、知識がつくにつれて葛藤が生まれます。「良くないことだ」と分かっていながら、会社の指示で動かなければならない…そんな日々に心を痛めていました。ただ、救いだったのは「人」に恵まれたことです。厳しくも可愛がってくれた先輩の存在がなければ、今の僕はないと思っています。3年ほど経った頃、その先輩が「お前はもっとちゃんとした会社に行った方がいい」と諭してくれました。その言葉をきっかけに、今度は信頼できる会社を選ぼうと、ネットで免許番号の古い老舗を調べ、片っ端から電話や訪問を繰り返しました。そして、地元でも有数の老舗不動産会社への入社が決まりました。信頼できる人との出会いと、独立への挑戦そこは前職とは対照的なチーム制で、上司にも恵まれ、人としても営業としても多くを学ばせてもらいました。成績はトップではありませんでしたが、信頼をいただき、温かく指導していただきました。「この上司にずっとついていきたい」——そう思っていた矢先、その上司がヘッドハンティングで工務店へ転職してしまいます。目標を失い、脱力感に苛まれた僕は、一度業界を離れ大好きな車の業界へ身を置きましたが、1年半ほどでまた不動産業界に戻ることになりました。しかし、しばらくしてその先輩が独立開業するタイミングで声をかけていただき、「また一緒に働きたい!」と飛び込んだことが、僕の大きな転機となります。 最初の1年半程は二人三脚で、営業から現場まで何でもやりました。創業メンバーとして良いポジションもいただき順風満帆に働いていましたが、組織が大きくなるにつれ、少しずつモヤモヤを感じるようになりました。立ち上げ当初に描いていた理想と現実のズレ。そして、カリスマ性のある先輩を前に、自分の意見をなかなか伝えられないもどかしさ。「自分の好きなことをそのまま形にしたい」という抑えきれない思い。 無謀だと分かっていても、心が求める方向へ動いてしまうのが僕の性分なのでしょう。もともと独立志向は強くありませんでしたが、7年お世話になった会社を辞め、独立を決意しました。車好きを活かして「ガレージハウス専門の不動産屋をやる!」と理想を掲げ、「轟(とどろき)不動産」を立ち上げたものの、現実は甘くありませんでした。 趣味に突き抜けすぎたのか、資金繰りにも苦労し、何より「一人でやっていてもこれ以上の成長はない」という限界を、開業早々に痛感することになったのです。不思議な「ご縁の連鎖」が導くRE/MAXとの出会いそんな時、不思議なご縁が僕をRE/MAXへと導き始めました。きっかけはひょんなご縁から入ることになった経営者の会で、RE/MAX GROVE山本オーナーに出会ったこと。彼から「RE/MAXは良い人ばかりで、オフィスオーナー同士も本当に仲が良い」と聞き、興味を持ちました。それからほどなくして、仕入れをしたマンションの管理事務所を訪ねると、そこはなんとRE/MAX Bloom北川オーナーの事務所でした。「実は山本さんからRE/MAXの話を聞いて……」と伝えると、北川オーナーも「RE/MAXは最高ですよ!」と背中を押してくれました。さらに後日、空き家セミナーでたまたま隣の席になったのがRE/MAX SUN井川オーナー。「なんでRE/MAXを知ってるの!?」と驚かれ、「これはもう入るしかないでしょ!」と畳みかけられました(笑)。全く別の場所で出会ったオーナーたちが、みんな口を揃えて「RE/MAXは良い」と話し、さらに振り返れば、以前社員時代に面識のあったRE/MAX NOW丹オーナーもいる——ここまで偶然が重なると、もうお導きとしか思えませんでした。お金の心配もありましたが、最後は「やるしかない」と腹を括りました。僕がRE/MAXを選んだのは、縁だけでなく、そのビジネスモデルに未来を感じたからです。 エージェントが自分のやりたいことを事業として行い、オーナーがそれを全力でサポートする。働き手にとってこれほど良い環境はありません。かつて僕もフルコミッションで苦労しましたが、その「働き方」自体が悪いわけではないと思っていましたし、やった分だけ報われるのは不動産業界の大きな魅力の1つです。これからの時代、会社とエージェントがWin-Winでいられるこのモデルは、必ず広がっていくと確信しています。また、「不動産屋」という仕事に対する世間のイメージを変えたいという想いもあります。「不動産の世界から『不』をなくす」というRE/MAXのビジョンに共感したことも、大きな決め手でした。「生き方」さえもチェンジできる場所にオフィス名の「CHANGE(チェンジ)」には、不動産業界を変える、お客様のライフステージが変わる、という意味を込めています。そして何より、僕自身も含め、ここで働く人が何かを変えられる場所にしたいです。不動産を通じて、生き方そのものを「チェンジ」できるオフィスにしたいと思っています。僕は、新しい一歩を踏み出すことに関しては迷いがないタイプです。だからこそ、最初の一歩を迷っている人の背中をそっと押せる存在でありたいと思っています。 新たな挑戦にはストレスも伴いますが、「この人が踏み出しているなら、自分もやってみようかな」と思ってもらえるきっかけになれたら嬉しいですね。 たとえその後、別の道へ進むことになったとしても、「自分の力で動いた」という事実はその人の財産になるはずですから。将来的には、性別・年齢・経験問わず、バラエティに富んだエージェントをたくさん集めて、不動産屋だけれど不動産屋じゃないような感じになっていたら一番かっこいいかなと思っています。これは不動産しかやっていない会社にはできないことで、自分のビジネスに挑戦するエージェントが集まるRE/MAXのオフィスだからこそ実現できると思っています。不動産の仕事はもちろん、それ以外のことでも、ここに来たら何か違う情報があると思ってもらえるような「変化」を発信していけるオフィスを目指します!