STORY

苦難の試練を越えて辿り着いた最適解――REMAXで挑む収益不動産のプロ集団

起業の原点と独立後に訪れた数々の試練

僕の社会人キャリアのスタートは、商社マンとして勤務したことでした。
当時はITバブルの渦中にあり、「男たるもの起業するべきだ」という熱気あふれる風潮があった時代です。自分自身も「このままサラリーマンを続けていていいのだろうか」という想いを抱くようになり、意を決して独立の道を選びました。

最初に手掛けた事業は、マーケットのコンサルティング業務でした。
マーケティングの本を5冊ほど執筆し、Amazonのランキングで2位に入るなど、事業としては順調な滑り出しを見せていました。しかし、順風満帆に見えた起業家人生に突如として大きな試練が訪れます。
病に倒れ、半年ほど寝たきりの状態になってしまったのです。動けない以上、それまでの事業は一度リセットせざるを得ませんでした。

療養を経て復帰しようとした際、東京で収益不動産の会社を運営していた知人から「一緒にやらないか」と誘いを受けました。当初は不動産業界にさほど興味がなく、お断りをしていたのが本音です。
当時はサラリーマンに戻ろうと大手IT系企業の面接を受けましたが、最終面接で落ちてしまい、本当にやることがなくなってしまいました。そこで「せっかく声をかけてもらったのだから」と知人に連絡を取り、雇用契約もない、口約束のフルコミッションで不動産の世界へ飛び込むことにしたのです。

当時の第一印象は、「こんな高額な物件を誰が買うのだろうか」という半信半疑のものでした。
経験も知識もない中、キャッシングで生活費をやりくりし、過去のビジネスローン返済に追われながら必死で営業活動を行いました。泥臭くコツコツと経験を積み、初めて契約が決まったのは半年後のことでした。相続絡みの物件を高所得のサラリーマンに購入いただき、約180万円の報酬が入ったときの胸を撫で下ろすような安心感は今でも忘れられません。

その後、自身で宅建業免許を取得し、現在の会社である「清陽通商株式会社」を立ち上げました。
リーマン・ショックを経て自社で一棟収益不動産にターゲットを絞り、広告費やセミナー費用を惜しまず投入することで、「関西で収益不動産と言えば清陽通商」というイメージと実績を強固に構築していったのです。

固定費1000万の重圧と社員雇用の限界

長年事業を続ける中で、一度購入してくださったお客様から売却や買い替えの相談をいただけるようになり、既存顧客の紹介やリピートだけでビジネスが回るようになっていきました。
しかし、一人で経営を続けていく中で浮上したのが「人材と組織化」の課題でした。

「大阪で一番の収益不動産会社にしたい」という野望があった僕は、規模を拡大するために正社員の営業マンを採用し始めました。良い人材を集めるためには好条件を提示せざるを得ず、基本給35万円+歩合10%という手厚い条件で、最大5名の正社員営業マンを雇用しました。

さらに管理事業やテック事業にも着手し、最大で10名の社員を抱えるまでに組織が膨らんだのです。
ですが、組織の拡大は同時に恐ろしいほどの固定費のリスクを伴っていました。
毎月の固定費だけで実に1,000万円がかかる構造になっていたのです。

そんな矢先、業界全体を激震させる「かぼちゃの馬車事件」が発生し、サラリーマン向けの不動産融資が一気に停止しました。弊社の客層の多くがサラリーマンだったため、物件がパタリと売れなくなってしまったのです。毎月1,000万円の固定費に対し、売上は300万〜500万円という苦しい状況が半年間も続きました。

数千万円あったはずの会社の蓄えがあっという間に溶けていき、精神的にも極限まで追い詰められました。苦渋の決断として事務所を解約し、苦楽を共にした社員たちには退職してもらい、残ったのは僕と妻、事務員、そしてエンジニアの4名だけでした。

2020年に事務所を現在の大阪・北浜に移し、心機一転して再スタートを切った矢先、今度はコロナ禍が世界を襲いました。コロナ融資による不動産投資の需要などでなんとか乗り切ることはできましたが、営業活動を担えるのは僕一人。立て直せたのは良かったものの、一人営業のしんどさを感じるようになっていました。
かといって、「過去に正社員を雇っていた時期でも、自分以上に動いてくれる営業マンは一人もいなかった」という苦い経験から、再びリスクを負って正社員を雇う気にはどうしてもなれなかったのです。 

悩みの果てに出会ったREMAXの真価

「正社員雇用のリスクを避けながら、組織として成長していく良い方法はないだろうか」と考え続けていた時に思い出したのが、REMAXの存在でした。
実は以前からREMAXの元CEOと知り合いだったこともあり、加盟を誘われたことがありました。
しかし当時は、単なるフルコミッションの営業とREMAXエージェントの違いがよく分かっておらず、
「本当に良い人材が集まるのだろうか」と半信半疑で見送っていたのです。
ですが、一人経営の限界を感じていた中で、改めて調べてみることにしました。

そこで、当時すでにREMAXのオフィスオーナーをしていた知人2人の元へ足を運び、直接話を聞きに行くことにしたのです。
彼らからREMAXの理念を聞き、「栗本さんなら組織を作るのも上手だし、うまくいくはずだ」と背中を押してもらいました。
本部スタッフからの説明も受け、エージェントモデルへの理解は一気に深まりました。

それでも、最終的な加盟を決断するまでには非常に深く悩みました。
「仕組みだけを真似して、自社単独でエージェント制を導入できないだろうか」とも考えたのです。
しかし、ブランドのない自社で真似ごとをやっても、集まるのは質の低いブローカーのような人材だけになってしまうのではないか。REMAXという世界的なブランドとノウハウに参画するからこそ、本気度の高い優秀な人材が来てくれるのではないか、という結論に達しました。

また、資金面での不安もありました。会社を立て直してきたとはいえ、まだまだ自転車操業だったため、「もし失敗したらどうしよう」「本当に収益不動産を扱える優秀なチームが作れるのだろうか」という不安が最後まで頭をよぎりました。

しかし、考えてばかりいても何も始まりません。
最後は「なんとかなるやろ、やってみよう」という起業家としての精神で、覚悟を決めて加盟契約を結びました。

リクルートの壁、試行錯誤の末に見つけた方向性

加盟を決断し、いざオープンに向けて準備を開始したものの、最初にぶつかったのはエージェント採用(リクルーティング)の壁でした。
本部のサポートを受けながら、一般的な求人媒体を使ってすぐに募集を開始。
応募はそれなりにあるもののメールの返信が来なかったり、面談の約束をしても当日オフィスに来なかったりすることが頻発しました。

加盟から2ヶ月半後、なんとか2名のエージェントと共にオフィスオープンを迎えましたが、
もっと人数を揃えてオープンしたかったのが本音であり、採用の難しさを思い知らされました。

そこから試行錯誤の日々が始まりました。
自社のホームページに専用の求人ページを作成し、業者間のネットワークに紹介依頼を送り、複数の求人媒体を試しながら大量の資金と時間を投じました。
同時に採用基準も厳格化し、「副業感覚の人」はお断りして「本気で不動産のプロを目指す人」だけを厳選して集める方針へ舵を切りました。

最初の1年は苦しい戦いが続きましたが、妥協せずに取り組み続けた結果、現在では志の高い素晴らしい仲間が揃ってきました。
今ではエージェントたちが日々の業務を通じて成長していく姿を見るのが、楽しみで仕方がありません。

プロ意識で切り拓く、不動産業界の未来

REMAXのオフィスオーナーの最も重要な仕事は、「いかにエージェントを教育し、成功させるか」という教育者としての側面が非常に大きいです。

単に働きやすい環境を提供するだけでなく、僕がこれまで泥臭く培ってきた収益不動産の知識やノウハウのすべてを惜しみなく提供したいと思っています。
その上で、エージェント個人の得意なことや強みと掛け合わせてビジネスを発展させてほしいというのが、僕の一番の想いです。

今後の目標は、圧倒的な知識と人間性を兼ね備えた「プロフェッショナル集団」を作り上げることです。
エージェントたちにも、「単なる営業マンではなく、質の高い不動産のプロフェッショナルになろう」と常に伝えています。

世間では一定の年齢になると「早くセミリタイアしたい」という声もよく耳にしますが、僕自身はそういった考えは一切持っていません。
成長意欲に溢れた最高の仲間たちに囲まれている今、リタイアするなんて考えられないのです。

これからもプロ集団を作り上げるために、情熱を持って走り続けていきます!

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