STORY

「人脈の木」として生きる。――音楽から不動産へ。人と街の未来を笑顔でつなぐ

「好きなこと」を貫く。ガールズバンドから始まったビジネスとファンづくりの原点

私のすべての始まりは、高校時代に結成したガールズバンドでした。たまたま出場したコンテストで優勝し、音楽の道へ進みましたが、振り返れば「バンド活動は、小さな会社を運営することと同じ」でした。どうすればファンが増え、自分たちの表現を届けられるかというマーケティングの基礎を、ステージ上で自然と学んでいたのです。この経験が、その後の音楽スクール運営やミュージシャン派遣ビジネスの原点となりました。「好きなことだから」という一心で、25年間この仕事を続けてこられたことは私の誇りです。

そんな私ですが、過去には一度、アパレル会社の企画部に席を置いたこともありました。しかし、毎日深夜まで続く過酷な労働の中で、「自分は組織の歯車ではなく、大好きな音楽の世界で、自分の名前で生きていきたい」と強く実感して退職。心に素直に生きるため、アメリカへ渡り、感性を磨く旅に出ました。

帰国後、代官山で立ち上げたのが「洋楽専門の音楽スクール」です。大手の資本力と同じ土俵で戦うのは難しいため、生徒の8割が英語の曲を歌う「洋楽専門」という超ニッチな戦略を打ち出しました。

この戦略が、英語の発音を本格的に学びたい方や外資系企業に勤める方など、知的好奇心の高い顧客層に響きました。何よりの武器となったのが「1対1の深い信頼関係」です。25年間のボーカルトレーナー人生を通じて、相手の声を聴き、個性を観察しながら、本音を引き出すコミュニケーション力を培ってきました。この戦略と信頼関係が噛み合い、気づけば10年以上通い続けてくださる生徒さんばかりの、温かいスクールへと成長させることができたのです。

コロナ禍の逆境をスキルに変えて。「動画発信力」という新たな武器

順調だったスクール運営ですが、コロナ禍による長期休業という試練を迎えます。私はこの時間を使って新しい武器を身に付けようと決意し、動画制作・編集スキルをすべて独学で学び始めました。

機材選定から一眼レフでの撮影、プロ用編集ソフトの操作まで、YouTubeの解説動画を見ながら没頭する日々。音楽家である夫のYouTubeチャンネルの撮影・編集をすべて一人でこなし、チャンネル登録者数を3,000人まで成長させました。この時に培った動画発信力が、現在の不動産のインスタグラム運営やセルフブランディングにダイレクトに直結しています。どんな逆境も、捉え方次第で次のステージへの力強い武器になると実感しています。

直感と運命に導かれたREMAXとの出会い。不安を溶かした温かい環境

もともと海外の不動産番組(Netflixの『セリング・サンセット』など)を見るのが大好きで、世界の美しい邸宅にワクワクしていました。「次の人生の目標は何にしよう」と考えていた時期、シドニーに住む娘が現地で不動産の勉強を始めたという最高のタイミングが重なり、「私も不動産業界に挑戦しよう」と心が動いたのです。

とはいえ、実務経験のない完全な未経験者。「本当に自分にできるだろうか」という不安は当然ありました。他社を含め3社ほど面談に足を運びましたが、伝統的な不動産会社の古いイメージには少し気が引けてしまったのが本音です。しかし、REMAX COMPASSの門を叩き、向井オーナーや佐久川CEOに出会った瞬間、その不安は一瞬で吹き飛びました。

そこには、これまでの不動産業界のイメージを覆す、風通しの良い温かな環境がありました。圧倒的なグローバル感とフラットな関係性が心地よく、未経験の私を「一緒に学びながら進もう」と受け入れてくれる「ホーム」のような安心感を覚えたのです。「最初の1年間は実務を学ぶ勉強期間。売上はゼロでもいいから、まずは飛び込んでみよう」──そう覚悟を決めて、2025年10月1日にエージェント活動をスタートしました。

向井オーナーの的確なアドバイスやサポートを受けながら活動を重ねた結果、「まずは3ヶ月で1成約」を目標に駆け抜けた開始4ヶ月目、なんと居住用物件の契約を「2件同時に」獲得するという嬉しい成果を上げることができました。

顔の見える関係から生まれる信頼と、シェアの文化

「未経験の私に、なぜお客様が来てくれたのか」。その答えは、私が人生で何よりも大切にしてきた「目の前の人を大切にする哲学」にありました。

私はスクール運営と並行して、人と人をつなぐ『NEIGHBOR & FRIENDS』というイベントを40回にわたり主催してきました。「近くにいる人や友人を大切にし、みんなでハッピーになろう」というこの精神こそが、私のビジネスの基盤です。

ある人から、私の名前にちなんで「あなたは人脈の木の、立派な1本の幹。周りにたくさんの枝葉(人々)が集まって結びついていくね」と言われたことがあります。元々は夫のマネージャーや、人をサポートすることが得意な「裏方」気質でしたが、REMAXに入ってからは自分自身を広告塔として表舞台に出す楽しさも知りました。

私の集客の軸は、押し売りの営業ではなく、これまで音楽を通じて築いてきた信頼関係です。「木下さんが不動産を始めたなら」と、経営者の生徒さんから店舗付き住宅の購入相談をいただいたり、友人のサロンの家賃交渉に携わったり。向井オーナーからお客様を紹介していただき、成約に繋がったこともありました。 何より、REMAXの「オープンに情報をシェアし、助け合う文化」に何度も救われました。情報の囲い込みは一切せず、オフィスの先輩や全国のエージェント仲間と手を取り合い、「お客様をハッピーにする」という共通の目的に向かって協働できます。この仕組みがあるからこそ、独立したエージェントでありながら、決して孤独を感じることはありません。

人と文化をつなぐ挑戦。国境を越えたエージェントを目指して

今後は、自分が暮らす原宿・代々木上原周辺を中心に「店舗仲介」に注力していきたいと考えています。お店は街の雰囲気やカルチャーを創り出す大切な要素。「ここに素敵なカフェができたら、もっと街が輝くはず」というクリエイティブな視点で、物件と出店者をマッチングさせていきたいです。

直近では、海外のクライアントが日本に初出店する「ドリンク専門店」のサポートを任されています。6月には、原宿周辺を巡るマーケティングツアーを私が企画・ガイドする予定です。単に物件を右から左へ流すのではなく、彼らの日本進出という「夢の第一歩」に伴走できることに、今からワクワクしています。

そして私の長期的なビジョンは、大好きな英語を活かして海外との不動産取引を拡大し、最終的にシドニーへ移住することです。現地のREMAXオフィスとも繋がりを作り、日本人のためのセカンドハウスや投資物件の紹介など、国境を越えた活動を本格的に模索しています。 かつて音楽スクールでは、生徒さんたちが「声を出すことで心が癒され、ヒーラーのように私を信頼して心を開いてくれる」という最高の経験をさせてもらいました。不動産も、本質はまったく同じだと信じています。店舗の賃貸や売買において、単なる「物件の取引」で終わらせるのではなく、常に相手の心に寄り添うエージェントでありたいです。まだまだ成果を積み上げている最中ですが、音楽で人を幸せにしてきたように、これからは不動産を通じて、国内外のたくさんの人たちを笑顔にしていきたいです。

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