子育てとキャリアの狭間で、シングルマザーの奮闘私は結婚、出産が早く、20代は育児に追われる日々を過ごしていました。子供が幼稚園に上がったタイミングで叔父の会社に就職。経理から営業までの多岐にわたる仕事を10年ほど続けました。その間、務めていた叔父の会社で新しく不動産の部門を立ち上げることになり、宅建士の資格を取ることに。当時は、3人の子育てと仕事の両立、加えて離婚調停中だったため、資格勉強どころではなかったのですが、周りの人たちに助けられながら隙間時間を作って一生懸命勉強しました。シングルマザーとしての将来の不安もあり、とにかく何か手に職をつけたいという想いが強かったと思います。そして、2年かかりましたが、無事、試験に合格。資格は取得したものの不動産部門の設立は結局頓挫してしまいます。折角苦労して取った資格だったので、どうにかして活かしたい!そう思い、近所のいわゆる町の不動産会社に転職しました。任された仕事は経理だったのですが、人と話すのが好きだったので勝手に来客応対、営業してしまうこともあり、えっ!あの子営業じゃないの!?って、お客様には驚かれていました(笑)ただ、その会社は水曜日休み、土日は基本的に出社だったので、子供との時間が取れず、土日休みの区分所有を扱う不動産会社に転職します。実はこの会社の面接で、RE/MAX Dynamiteの大澤さんと出会いますが、お互い1年ほどで転職します。その後は大手デベロッパーの会社へ転職。本当は営業志望でしたが、経理の経験を買われ総務経理部へ。その後、営業管理課の課長として辞令をもらうもお客様に携わることはできず、契約書作成はするものの、重説にも関われない状況。宅建取得後、再婚、四人目の出産、産休を経てDX推進課に異動しますが、ここが信じられないくらいの激務...。時短勤務がなくなる子供が小学校に上がるまでには生活を変えたい、どうにかしたいと思ってはいたものの、後任を任せられる人がおらず、月日は流れるばかりでした。あの男が再び!苦しみの中で芽生えた可能性辞めたいけど、辞められないそんなジレンマの中で抗がん剤治療が必要な重い病気を患ってしまい...。治療の副作用が辛く、入院と退院を繰り返す日々に。この時は肉体的にも精神的にも疲弊しきっていました。そんな時、大澤さんから「新しくRE/MAX始めるから一緒にやろう」とお誘いをいただきました。とりあえず、お話だけでもと思い、会ってRE/MAXのお話を聞いた最初の感想は「大澤さん騙されてない?」という感じで、とにかく疑ってました(笑)あまり日本だと馴染みのない働き方だったため、1回の説明では全く理解できなかったんです。ですが、会社に迷惑をかけているという罪悪感と、心身の限界により、もしかすると“ここが会社を辞めるタイミングなのではないか”と思うように。自由と輝きを求めて、新しい未来への第一歩その後、実際に活躍している先輩エージェントの方々の存在を知り、みなさんの活動の話を聞いて考え方が大きく変わりました。彼らの自分らしさを全面に出し自由にお仕事している姿が輝いて見えたんです。知れば知るほど、RE/MAXでなら子育てをしながら自分のペースでやりたかった不動産営業ができる!そう思いました。これまでは、どうしても子供を最優先に考え、休日や給料の安定性を重視した職に就き、私自身の“やりたかったこと”は知らず知らずのうちに心の奥に埋もれてしまっていました。でもここでならプライベートの時間、やりたい仕事、好きなお客さん、何も犠牲にする必要がない。働く楽しさを実感しながら、家庭でのプライベートも充実させることができる、自分にピッタリの働き方だと感じました。これまで10年以上不動産業界にいながらも実務経験はなかったので、正直不安はありました。ただ、家族の支えもあり、自分のやってみたい!という気持ちに素直に従うことにしました。半年間の治療を終え、務めていた会社を辞め、いよいよRE/MAXエージェントとしての新しい挑戦がスタートします。理想の働き方、その先に見つけた新たな自分エージェントになって初めてのお仕事は、ご近所さんの娘さんの一戸建ての購入でした。最初、電話でお話した際には全く力になれず、自分の実力不足を痛感。ですが、このお客さんは元々別の不動産に依頼していたところを家を買うにはたくさんの不安がある。だから、「信用できる人に任せたい」と私に相談をしてくれたので、絶対にその気持ちに応えたかったんです。とはいえ、未経験の私一人では力不足でしたので、私とは別のオフィスに所属していたベテランエージェントさんを紹介してもらい、協業して取り組むことに。プロの接客やお客様への伝え方、不動産知識、実務の流れを間近で学ばせていただきました。そのベテランエージェントさんの提案や説明を聞いたときは、私自身が一番不動産の奥深さを実感し魅了されていたと思います。こちらのお客様の案件は、本審査で落ちてしまったり、良い物件を他の不動産会社に取られてしまったりと一筋縄ではいかず、そのたびにお客様と一喜一憂していました。不動産は縁とタイミングも大切な要素だと感じました。決して順調とは行きませんでしたが、最終的にお客様の理想の物件が見つかり、契約が成立した時の喜びはひとしおでした。お客様の満面の笑みを見たとき、これまでの苦労が全て報われた気がしました。業務ではない心の通った取引きができ、仕事ってお金だけじゃない!と私の仕事に対する価値観が大きく変わった瞬間でもありました。この心の通った取引きが実現できたのは、お客様にどこまでも寄り添えるRE/MAXの働き方だからこそだと思っています。会社員はどうしても会社の利益を優先しなければならないこともあり、お客様にベストではない提案をしたり、せざるを得ないこともあったりする、そんな状況に私自身疑問がありました。実際、会社員時代はお客様のために時間をかけすぎて怒られたこともあり、嘘もつけない性分なので、不動産会社で営業をしていたらどうなっていたことか....(笑)自分に正直でいられる、素直にお客様のことを考えてあげられる。そして、人として魅力的な、目標とできる方々がいるこの環境は私にとって最高だと感じています。初心者から支援者へ、 悩めるお母さんのためのエージェントにRE/MAXに入った当初は、どうしてたくさんのエージェント仲間が、初心者の私にこんなにも親身教えてくれるのか?と不思議でした。所属オフィスが違うのになぜこんなに協力的なのか?と。会社では課や部署が違うと、どこか他人行儀で、ときには競争し合ったりすることも見てきましたが、RE/MAXではそういった冷たさを感じたことがありません。活躍しているエージェントの方が忙しい自分の時間を割いて直々に勉強会を開いてくれたり、質問すれば親切に答えくれます。RE/MAX メンバーの皆さんには本当に感謝しており、今度は私が他のエージェントの力になれるようにさらにスキルを磨いていきたいです。また、今後は不動産を通じて不安を抱えるお母さんたちの力になりたいと考えています。この仕事を始めて、シングルになりたい、離婚を考えているけど住む場所はどうしたら良いのか、などの住まいのご相談をいただくことが多々あります。子供を抱えながら不動産屋に行くことはママたちにとってはとても大変でハードルが高い。そもそもどこに相談したら良いのか分からない、という人って結構いて...元々シングルマザーだったこともあり、そんな彼女たちの気持ちは痛いほどわかるので、手助けがしたい、役にたちたいと思っています。今は区役所や行政に足を運び、こうした問題を抱えているママたちが安心して相談ができる窓口がつくれないか、掛け合っています。まだ具体的な施策案があるわけではないのですが、打合せをしたり、資料を作ってプレゼンしたりと色々と動きながら模索中です。想定外の課題も出てきており、どのように進展するか全く予測がつきませんがいつか絶対に実現させ、少しでも彼女たちの不安を解消し、”笑顔の素のお手伝い”をしていくことが今後の私の目標です。