海外の暮らしから思い描いていた未来と現実とのギャップ僕は中学1年生の夏休みに2週間オーストラリアへ短期留学した経験から、海外での生活に強い憧れを持つようになりました。そこで、中学2年生になったときに、再びオーストラリアに1年間留学することを決意。次の年にはカナダにも留学して、そのままカナダの高校に進学、卒業しました。一度は日本に戻ることも考えたんですが、結局またオーストラリアに戻って、そこで大学生活を送りました。大学は2年制だったので、内容がぎゅっと凝縮されていて、正直、カナダの高校生活は少しラクをしていたところもあったので(笑)ついていくのに必死でしたが、なんとか無事卒業。卒業後は、20歳でオーストラリアのレンタルオフィス会社に就職しましたが、ちょうどその頃に新型コロナウイルスが流行し外出もままならない状況だったので、日本に帰国することにしました。帰国後は、リクルーティングの会社に就職したんですが、そのタイミングで、大学時代の友人から「親がハワイでリフォーム・建築の仕事をしているから一緒に来ないか?」と誘いを受けました。僕の父親が神戸で不動産と工務店を営んでいたこともあって、元々住宅に興味があったので、その提案に心が動かされ、リクルーティングの会社を辞めてハワイへ渡りました。ハワイには親戚も住んでいるので、以前から関心を持っていた場所でもあります。順調に楽しく仕事をしていたのですが、ビザの問題で1年半後には帰国せざるを得なくなり…帰国後の進路を考える中で、ハワイでの住宅施工やリフォームの仕事の経験から、より一層不動産業への興味が湧いていた僕は、日本でも不動産業に携わり、思いっきり働いて、たくさん稼いで、再び海外に移住することを目指しました。まずは、宅建士の資格をとろう!とその年に宅建の試験に挑戦し、無事合格。資格を取得したことで、様々な不動産会社が僕に興味を持ってくれるようになり、22歳の冬に国内大手の不動産会社へ就職しました。でも、いざ入社してみると、自分が思い描いていた不動産の世界とは程遠く、「ここでは自分のスキルが何も活かせていない」と感じ、将来的に終わりが見えているとも思っていました。特に、日本人相手にアメリカ不動産を金融商品として販売する業務は、僕が元々興味を持っていた「住宅」からはかけ離れていて、英語を使う機会もありませんでした。仕事内容に満足できず、転職を常に考えるもどかしい日々を過ごしていました。自分の可能性を信じた先に見えた道自分のスキルと経験が活かせる職場はどこだろう?と模索する中で、RE/MAXのホームページを見つけました。“アメリカ発祥”とか“個人事業主”というワードに惹かれ、すぐに応募。ただ、当初は今の仕事をしながら片手間でできる仕事があればいいな、くらいの気持ちで情報収集をしていたんです。でも、面談を通して、片手間ではできないこと、資金面で少し余裕がないといけないことが分かって、まずはその2つをクリアしてからチャレンジするべきだなと感じました。自分の力を全振りするための準備が必要だなって、そう思ったんです。また、当時はまだアメリカに戻るかどうか迷っていたこともあって、すぐには決断できませんでした。他の選択肢も考えてはいたんですけど、「雇われじゃなくて自分の力で思いっきり仕事をしたい!不動産で日本に基盤を作ってから海外に行きたい!でも、知識がない…」と考え抜いた先には、RE/MAX以外の選択肢が自分にはありませんでした。最終的に「この働き方なら自分の力を最大限に発揮できる」と確信し、面談から6カ月後にRE/MAXへの加盟を決意、務めていた会社を退職することになりました。オフィスオーナーと共に歩む、RE/MAXでの新しい挑戦RE/MAX Top Agent清水亜紀オーナー(「以下、亜紀さんと称する」)との出会いは、僕のキャリアにとって大きなターニングポイントでした。亜紀さんはアメリカで不動産エージェントとしての経験を積み、日本に帰国してからも外国人クライアントを相手にビジネスをしてきた方で、僕にとって「新しい人種」とも言えるような存在でした。良い意味で、日本の不動産業者のイメージとは全く違った印象を受けたのを、今でも覚えています。そんな亜紀さんが「やらないともったいないよ」と何度も僕に言ってくれたことが、大きな後押しになったことは間違いありません。最初から「やるべきだな」と自分で薄々感じてはいたものの、具体的に何をどうすればいいのか分からない中で、実際に行動し成功している亜紀さんの姿を見て、「この人のやり方を真似しよう、この人についていこう!」って、そう思った瞬間に、これまでの迷いが全て消えて、確信に変わりました。実際に働き始めると、自分の経験が活かされる場面が多いことに気づきました。英語を話せる不動産業者は他にもいますが、僕は海外で生活してきた経験が長いので、異文化への理解やコミュニケーションの取り方には自信があります。例えば、外国人のお客様の内見時には、せっかく日本に来たんなら一緒にラーメン屋に行ってみない?と「おもてなし」をすることで、お客様との信頼関係を築けるよう心掛けています。そういう部分では、誰にも負けないと思っています。今は、雇用されている働き方ではないので、もちろん売り上げが立たないと不安になることもあります。でも、自分で裁量をもって働ける自由度の高さには、喜びを感じているんです。誰かにやらされるんじゃなくて、自分のアイディアでやりたいと思ったことを行動に移して、結果がでたときの達成感は、何にも代えがたいものがあります。何より、オフィスオーナーの亜紀さんの存在が、僕のモチベーションの源です。亜紀さんが教えてくれた「お客様が面倒だと思うことを先にやっておく」という姿勢は、僕が大切にしている教訓です。目標にしたいと思える人がすぐそばにいてくれるって本当に恵まれていることで、この環境で働けることにとても感謝しています。毎日が最高!!!って感じです(笑)日本の不動産業界にイノベーションを!エージェントとして働くって、今の時代にすごく合っていると思うんです。今って、個々が影響力を持てる時代なのに、不動産業界はまだその点で遅れていると感じます。アメリカではRE/MAXってすごく有名ですが、日本ではまだその働き方が広まっていない。だからこそ、この働き方を知らずにくすぶっている人たちに、エージェントという選択肢を知ってほしいと強く思っています。僕がそうだったのと同じように、現状に疑問を抱いている人たちに、このエージェントという働き方を伝えていきたいと考えています。そのために、まず僕の目標である亜紀さんを超えたい。亜紀さんのように自分が誰かに教えられるような存在になって、その先には、一緒に働くエージェント仲間を増やしていく活動もしていきたいんです。最終的には、谷口さんのようなエージェントになりたい!と誰かに思ってもらえるような、アイコニックな存在、影響力のあるエージェントになることを目指しています。海外では、不動産エージェントという仕事は、一種、憧れの職業であることを目の当たりにしました。でも、日本の不動産業界はまだまだそのイメージとは程遠いと思うんです。不動産業界で働くこと、そして、不動産エージェントが日本でもキラキラ輝く存在になれるよう、僕もその改革に貢献していきたいと思っています。RE/MAXのように、個が尊重されて活動できる環境なら、それが実現できるチャンスがあると信じています。