ご縁に呼ばれて三千里。私を動かした人との出会い。思えば、これまでのキャリアはすべて“人”とのご縁でした。都度都度のタイミングで、知人、先輩から声をかけていただくことが多く、運と周りのみなさんに助けられながらここまで歩んでこられたんだなぁと常々思っております。社会人になってからは、代理店営業や、自動車メーカーのショールームの受付、携帯キャリアの法人営業など、人の繋がりの中でご縁をいただき、主に人と接する仕事を経験しました。特に印象に残っているのは、厳しいルールやプレッシャーの中、時には涙が出るほど辛い思いもした20代。その経験があったからこそ、初対面の誰にでも臆せず向き合おうとする気持ちがもてるようになったり、第一印象に自身を印象付ける工夫を考え、行動していくことができました。今の私が大切にしている“好きで関わろうとする気持ち”は、社会人となりより強いものになりました。結婚を機に会社員を辞め、夫が経営する美容室の手伝いを始めて少し経った頃、現、RE/MAX YOUTOPIA橋本心オーナーが所有するミュージッククラブの運営スタッフとしての仕事の誘いを受けることに。そのクラブには、20代前半の頃から音楽をたのしみに通っており、クラブオーナーでもあり、人気DJでもあった心さんとは、いつのまにか信頼のおける人“慕う後輩を気にかける先輩”という間柄になっていました。・・・この出会いは、後に私が不動産の世界へと進むきっかけにもなるのですが、まさかそんな未来が待っているとは、当時の私は想像もしていませんでした・・・(今となってはなくてはならない過去!)美容室のサポートとクラブの運営と二軸で仕事に励んでいたある日、クラブに遊びに来た友人から、室内の清潔さを褒められ、その友人からダスキンの仕事を勧められます。掃除はもちろん、もともと“きれいにする”ということが好きだったため、この仕事を快諾。仕事内容はお客様が現状住んでいるご自宅や店舗に伺って行うクリーニングの現場作業から、お客様の暮らしに役立つ商材のご提案や納品までと幅広く、住まいや店舗といった“暮らしと生業”の両面に関する知識や経験を広げていくきっかけになりました。人生なにが起こるか分からない!まさかのまさかで不動産エージェント!?しばらくは、クラブの運営、美容院のサポート、ダスキンと仕事の幅を広げていましたが、約7年前に父が他界。仕事のペースを落とし、半年ほどは家族の時間を優先する生活を送っていました。ようやく一区切りがついたと思っていた頃、これもまたタイミングよく心さんから「そろそろ仕事しようかなとか考えてない?」と連絡が…。それがRE/MAXエージェントでした。正直「ちょっとよく分からない…」と疑い半分だったのは事実です。ただ、人としてもビジネスマンとしても尊敬している心さんは、私の性格や向き不向きをよく理解してくれていると信頼しているので「ぱーこ “なら”この仕事向いてる」と勧めてくれたことが大きな後押しになり、数日後に「Yes!」と伝えました。(ちなみに“ぱーこ”は21歳からの私のニックネームです)後からじわじわと「私、本当に不動産エージェントの仕事を始めるんだ…」という実感が湧いてきましたが、心さんがすでに進めている事なのを理解していたため、不安はまったくなかったです。エージェントセントリックモデルで実現!ぱーこらしさで「ありがとう!」につながるまずは不動産エージェントになったことを多くの人に知ってもらうために名刺交換やSNS発信などをしました。コツコツ積み重ねた努力が実を結んだのはエージェント加盟から2カ月ほど経ったころ。第一号のお客様は、よく通っていた喫茶店で知り合った病院のお医者さん…ではなく、その病院の従業員さんの息子さん!先生からのご紹介でした。エージェントとして初めてのお客様。分からない事は幾度も心さんに質問&確認しながら丁寧に進め、お客様の理想の住まいをご案内し、契約、鍵渡し、一連のエージェント業務を無事に終えられた時の喜びは今でも忘れられません。そのお客様とは時折連絡を取れていることも励みになってます。あの時から6年半ほど経ちますが、考えてみると私のスタンスは当時から変わりません。昔から周りに「世話焼きね」と言われることが多かったです(その片鱗は幼稚園からすでに…)。つい細かいところまで動いてしまう性分でもあります。生活のイメージがつきにくいお客様にも、どこにどんな家具家電が置けるのか一目でわかるよう、採寸を直接書き込んだ画像をお渡ししたり、下見や内見の際には、不動産の仕事をしているからこそ、気づけてしまうポイントを確認します。立ち位置は仲介なので、貸主さま借主さまに両者に気持ちよく在ってもらう事を常に心がけています。よく「そんなことまでしてくれるの?」と驚かれることもありますが、お客様が新しい暮らしを始めた後にストレスなくスムーズに生活してもらうために、できるだけ心配事を無くして差し上げたい。できる限り力を尽くしたいんです。そして私のサービスや提案がお客様の想定を超え「ここまでしてくれてありがとう」その言葉をいただけたとき、エージェントをしていて本当に良かったなと感じます。今はミュージッククラブの仕事はせずに、“RE/MAXエージェントぱーこ”、“ダスキンぱーこ”、“美容室ぱーこ”としてすべての仕事を陽気に取り組んでいます。「掛け持ちは大変だね」と言われることもありますが、私の中ではどれも“専業”です。それぞれ役割も責任も違うけれど、どの現場でも私が大切にしていることは“一生懸命”と“おもいやり”と“陽気”。現場ごとに気持ちは自然に切り替わり、その瞬間その瞬間に全力を注ぐ。だから「掛け持ち」という感覚は全くないのです。いずれのスケジュールの調整も自分でしているため「時間の使い方が難しい」と感じたことはなく、午後に少し時間が空けば家事をしたり、ダスキンの現場帰りに物件の下見をしたり、自分のライフスタイルにアジャストしながら動けているからこそ、どれも無理なく続けられています。確かに仕事は多いけれど、心はいつも陽気で自由、そんな働き方が、“自分らしく在れる”。私にとっては一番合っていると感じています。また時を経て良かったのが、RE/MAXとダスキンの掛け合わせ!暮らしに関わる業種のコラボがいい感じに相乗効果を出してくれます。たとえば、テナントが決まったお客様には衛生商品や店舗ロゴマット、モップなどの打合せと手配をして、その後は定期訪問しているのでお客様とも会える!物件を購入、入居されたお客様には、「困ったときのぱーこ!」水圧やペットの抜け毛など住まいのお悩みを解消できたり。結果、契約が終わっても自然に再会できて、そのまま永〜いお付き合いになるのが何よりも嬉しく仕事が楽しい!と感じます。こうした積み重ねでお客様との信頼関係も深まり、今ではありがたいことにお引越しのリピートやご紹介で仕事が成り立つようになりました。もちろんラクな事ではありませんが、自分のペースで“自分らしさMAX”になれる環境があったからこそ、楽しくエージェントを続けられています。RE/MAXは自由なので、私は初対面から“ぱーこ陽気モード”でやってMAX。このコラムをここまで読み進めてくださった皆さまありがとうございます。あなたさまとお会いする際には、陽気の勢いがつきすぎて少々驚かせてしまうかもしれませんが、どうかご愛嬌…。AIの時代だからこそ“ぱーこらしいおせっかい”を!近年、AIやテクノロジーの進化で、世の中全体が大きく変わってきていますね。デジタル化で効率化がどんどん進んでいく。私はこの変化をとてもポジティブに捉えています。“人にしかできないこと”の価値がより高まっていくとも感じているからです。たとえば、物件内の匂いや空気感、時間帯による近隣の雰囲気の違い、そこに住まう人のおおよそのイメージ─そういった「画面越しには伝わらないもの」を感じ取って伝えられるのが“人”。AIも良いけど、相手に寄り添うのは“人”でもイイのでは。私はAIには真似できない部分を極めていきたいし、もっと言うと「私にしかできないこと」を追求していきたいです。今42歳、これまでの経験から共通していたのは「相手のことを考える、気づく、話すことで理解を深める、そしてさらなるサポートをする」こと。要するに“おせっかい”かと.........。私はこれからも“おせっかいぱーこ”を武器に、人と人とのつながりの中でしか生まれない価値をつくれるエージェントで在りたいと思っています。私自身これまでもずっと、周りの人に支えられてきたから。だからこそ、私を選んでくれたお客様には100%超えで応えていきたい!「ここまでしてくれてありがとう」「ぱーこにお願いしてよかった」いただく言葉を励みに、これからも自分らしさを大切にしながら、不動産の世界で心を込めて“私にしかできないこと”をお届けしていきます。「ぱーこと陽気に部屋探し♪」最後まで読んでくださりありがとうございました。