専業主婦から経営者へ、その先にあったRE/MAXとの出会い短大卒業後、OLとして働いていた私は、結婚を機に主人の仕事の都合で沖縄へ移り住むことになりました。最初は慣れない土地と環境に戸惑いましたが、時間がたっぷりあったことから「せっかくだから英語を学ぼう!」と思い立ち、米軍の奥様から英語を教わりながら、その家族と親しくなりました。そのご縁で、米軍基地内の幼稚園で働く機会をいただき、日本の文化や歌を子どもたちに教える役割を任せてもらえることに。異国出身の子供たちに日本文化を伝えることはやりがいに溢れ、新しい発見と学びに満ちた毎日。日々アメリカ人の方々と交流することで、自然と英語力も身に付いていきました。8年間の沖縄生活を終えた後、家族で大阪へ引っ越しましたが、思いもよらない悲しい出来事が私たちを襲います。夫が突然他界し、私は子ども二人を連れて故郷の福岡に戻ることに。当時、30代中旬だった私は専業主婦から一転、家族を支えるために自営業を始めました。開業したのは輸入子供服のお店、そしてハワイアンカフェ。一人親としての苦労は絶えませんでしたが、自分を奮い立たせ、ひたむきに働きました。昼は自営業での経営と接客、夜は子どもたちの世話と家事に追われる毎日。睡眠時間は2時間ほどしか取れない日もある生活が10年続きました。そして、子育てがひと段落して、長女が大学進学で大阪に引っ越すことになった際、主人の昔からの友人であるRE/MAX JAPANのオーナー、本岡さんにお会いする機会があったんです。これまで「RE/MAX」という名前自体は何度か耳にしていましたが、どんな会社なのか詳しく知らなかったので、話を聞いてみることに。ちょうどその頃、コロナ禍の影響で長年続けてきたハワイアンカフェを閉めざるを得なくなり、「これを機に新しい道を探してみよう」と思っていた時期でした。それに、子どもたちも成長して手が離れ、自分の時間が少しずつ持てるようになってきたので、次のステップを模索している真っ最中。そんな状況を本岡さんにお話しすると、「福岡に安川さんという素晴らしいオーナーがいるから、一度会いに行ってみるといいよ」と勧めてくださり、「せっかくだし、行ってみようかな?」と軽い気持ちで足を運ぶことにしました。信じた出会いと直感、心が躍る挑戦の扉安川さんと直接お話をしてみると、まずその前向きで明るい人柄がとても印象的でした。それだけでなく、とても勉強熱心でいつも自分を高めようとする姿に、自然とこちらも元気付けられます。当時は、不動産業界は全くの未経験で、右も左も分からない状態。でも、安川さんとお話ししているうちに、「この方となら一緒に働いてみたい」そう強く思えたんです。それに、これまでの人生経験がこの新しい挑戦に活かせるのではないか、という気持ちもありました。沖縄での生活やアメリカ人との交流、自営でサービス業をしてきた中で培った経験。そういったことが、RE/MAXの自由で国際的な雰囲気だったり、営業という仕事そのものと通じる部分があると直感的に感じました。もちろん、経済的な不安はありました。子どもたちの大学費用やこれからの生活のこと、先行きが見えない中で「本当にやっていけるのだろうか」と、怖さが頭をよぎります。そんな時に、先輩エージェントさんたちが生き生きと働いている姿をSNSで拝見して、とても勇気をもらえました。「私もこんなふうになりたい」と思うと、不安よりもワクワクが大きくなっていったんです。安川さんとの相性の良さもあって、気持ちのままに一週間で加盟を決意。一歩踏み出す勇気を持てたのは、RE/MAXの明るい雰囲気と、そこで働く人々の情熱、そして何より安川さんとの出会いがあったからです。私にもできる!涙の契約と仲間へのエール初めてお仕事をいただいたときのことは、今でも鮮明に覚えています。それは身内の方からの依頼でしたが、その契約が成立した瞬間、涙が溢れました。「私にもできるんだ!」という自信が芽生え、次への一歩を踏み出す原動力に。そこから少しずつ、仕事が広がり、身内の友人やご家族、さらにその先へと繋がっていきました。私の強みは、契約後もお客様に寄り添い続けることです。「その後、どうですか?」と声をかけたり、小さなプレゼントを贈ったり。お客様への気配りや、SNSに感謝の気持ちを投稿することも欠かしません。また、女性としての視点が安心感を与えることもあり、小さな相談事でも気軽に話していただける存在になれるよう心がけています。例えば、洋服やメイクといった外見的なことや、仕事以外の日常の話題も大切にしています。お客様の将来の不安や展望など、心に寄り添う会話を意識することで、信頼関係を築く第一歩になると考えているからです。最近では売却案件を任されることが増え、膨大な作業を効率的に進めるために信頼できる同じオフィスのエージェント仲間とタッグを組むようになりました。それぞれがプロフェッショナルとしての役割を果たすために、互いを補い合い、案件がスムーズに進む喜びは何にも代えがたいものがあります。たまに東京や大阪のエージェントに直接連絡をとり、案件を共有することもあります。こうしたやりとりを通じて、日本が狭く感じるほどのRE/MAXのネットワークの強さと、それを可能にする素晴らしい環境を改めて実感しています。一方で、この仕事の厳しさも日々感じています。エージェントは自分自身と常に向き合い続ける仕事。自由度が高い反面、孤独や不安を抱える人も一定数いて、その結果、辞めていく仲間たちもみてきました。短い時間であっても一緒に頑張ってきた仲間が去っていくのは、やはり寂しいものです。だからこそ、私は仲間の気持ちに寄り添い、日々の小さな悩みを聞いたり、元気がないと感じたときにはそっと声をかけたりできる存在でありたいと思っています。たとえ別れが避けられなくても、その人が次のステージで羽ばたくための支えになれたら、それが理想です。ただし、もしこの環境に居続けることが負担になっているのなら、その原因を一緒に見つけて改善する手助けをしたい。そういった取り組みを積み重ねていくことで、RE/MAX Revoはさらに最強のチームになれると信じています。RE/MAX Revoで仲間と描く、希望と成長の未来図ここに至るまでの道のりは、決して平坦ではありませんでした。不動産のお仕事の経験が全くなかった私は、たくさんの失敗を経験し、そのたびに落ち込むこともありました。でも、「失敗は次への学び」と自分に言い聞かせ、立ち止まることなく歩み続けてきた結果、この仕事が、私にとって本当にやりがいのあるものとなりました。自分で時間をコントロールできる自由さや、毎日自分で目標を立ててそれを達成していく充実感。そして、同じ志を持ったエージェント仲間の存在が私を支え、励まし続けてくれました。将来は、息子にもRE/MAXのエージェントとしてこの仕事の魅力を感じてほしいと思っています。RE/MAXの世界は、人との関わりを学びながら、ビジネスの本質を体験できる素晴らしい場です。外資系ならではの自由で柔軟な働き方、そして人とのつながりを大切にする文化を知ることは、息子の成長にとって大きな糧になると思うんです。そのため、ついつい「宅建は取っておきなさいよ」と、繰り返し言ってしまいます(笑)私はこれからも、福岡という地域に根ざしつつ、全国そして世界へと広がる仕事を目指します。そして、仲間とともに成長し、RE/MAX Revoの未来を築いていきたいと思っています。困難を乗り越えた先に待つ喜びややりがいは、この仕事だからこそ味わえるもの。そんな未来を安川オーナーはじめ、エージェント仲間たちとともに創り、お客様にとっても、私たちにとっても価値ある仕事を続けていきたい。それが、私の描くこれからの物語です。