挑戦の連鎖はネイリストから不動産へ高校時代はデザイン科を専攻、人と話すのが好きで接客のアルバイトをたくさんしていました。卒業後は服飾を学びたいと思っていましたが、阪神淡路大震災で家が全焼する被害に合い、両親が営んでいた事業も厳しく、進学が望める状況はではなくなり…。アパレルメーカーに就職することにしました。販売員としての仕事やその他にもいろいろとご縁をいただいて、楽しくお仕事していましたが、結婚を機に退職。その後は三人の子宝に恵まれ、自営業をしていた主人の仕事を手伝っていました。三人目を出産して、子育てが少し落ち着いた頃、たまたまスクールを併設しているネイルサロンを経営していた友人からネイルを教えてもらえる機会に巡り合います。昔から、自分でできそうなことはなんでもすぐ自分でやる癖があり(笑)「自分でネイルができたら良いな」という気持ちから始めたものの、自分がデザインしたネイルを友人や知人に施すうちに、その楽しさにどんどん引き込まれ。そのまま自宅の一室を使い、ネイルサロンを開業しました。お店は現在12年目を迎え、ありがたいことに広告や看板に頼らず、ご紹介やリピーターのお客様に支えていただいています。ネイルのデザインや技術を提供するだけでなく、それ以上の価値、つまり心地よい会話や空間を通じてお客様に「この人にお願いして良かった」と感じてもらえることを何より大切にしてきました。その結果、多くの常連のお客様が今も通い続けてくれているのだと思います。しかし、年齢を重ねる中で、細かな作業が必要とされるネイリストを続けることに不安や限界を感じるように…。「年齢が上がっても続けられる商売は何か?」と考えたときに、前に興味をもった宅建士の資格や父が亡くなった際に登記の手伝いをしたこと、自分のマイホーム購入のことを思い出し…。不動産はみんなの生活に密着している。自分自身、母の実家を相続する日もそう遠くないはず。自分の子供が将来家を借りる、買うのだってそう。誰かに任せるのではなく、自分のことは自分でやりたい。それができるようになったら、まわりのみんなの手助けもしてあげたいと思い、不動産業という選択肢を考え始めます。まずは第一歩として宅建士の資格を取得。これ以上勉強したことがないというくらい勉強しました(笑)ネイルサロンも続けながらどうにか宅建の資格を活かせる職場がないかといろいろ探したのですが、資格はあっても未経験で自分の経験に繋がせてもらえる仕事がなかなかなく…。てっとりばやく地元の不動産屋さんでパートに就くも、させてもらえる業務は留守番、電話番と物件登録、物件確認。「私がやりたいのはこれではない!」と物足りなさを感じ、大学生協で学生のお部屋を探す仕事に転職します。そこでは契約業務はたくさん経験させてもらえたのですが、生協と繋がりのあるオーナーの物件しか取り扱えず、自由に物件の提案ができないところに窮屈さを感じ、1年半ほどで退職。今後について周りに相談をしながら引き続き求人を見る中で、話を聞いてみようと思ったのが前から気になっていたRE/MAX NOWでした。とにかく時間がない!覚悟を決めて選んだ新たなステージ“エージェント”という働き方が自分には一番フィットするんだろうな…と頭の片隅では思いつつ、聞いたことないし怪しいなという印象も正直ありました(笑)ただ、一回話を聞きに行くだけでもとRE/MAX NOWの丹オーナーと面談をすることに。直接の話を通じて、オフィス運営の仕組み、エージェントにお金が入ってくる流れが分かり、怪しさがクリアになりました。オフィスフィーを払って仕事するということで、会社に就職するという意識ではなく、シェアオフィスに身を置きながら、丹オーナーやそこで働く他のエージェントの知恵を借り“自分自身で成長していく場”なんだろうなと。その環境がすごく厳しい、どうかな?とはじめ感じたことも事実です。ただ、自分が「死ぬまでに何をして生きていくか、何をして食べていくか」と考え不動産業を選びました。なので、まずは全部自分でできるようになりたい。この仕事について、始めから集客もしてお引渡しをして、最後アフターフォローまでできる人間になりたい。最終的には、自分ひとりで全てできるくらいの力を身に着けたいと思ったときに、それを実現できる場がRE/MAXでした。気づけば50歳を目前。ゆっくり学んでいる時間がないという焦りもあり…。悠長なことを言ってられる時間は私にはない!これをやらないと私の不動産業界でのこの先はない!と思い加盟を決意しました。自己実現できる不動産の世界がここに今はネイルの仕事と両立して不動産の勉強やエージェント活動を行っています。以前より、かなり忙しくはなりましたが、忙しさへのストレスは一切ないです。私がやりたかった不動産の仕事はちゃんとできている実感があります。不動産の仕事の経験はあったものの、RE/MAX NOWにジョインしてからは、ほぼ初めてのことばかり。全てが新鮮で全てが学びに繋がっています。エージェントを始めてうれしかったことは、「坂口さんが担当で良かった」と言ってくださった方がいて。契約に繋がらなかったのですが、後日、お知り合いや、身内の方をご紹介いただいたときは、本当に喜んでもらえたんだなと感じることができました。他にもネイルサロンのお客様が喫茶店を開くときに、駐車場として借りたい気になる土地があるというご相談をいただいて。持ち主さんにお手紙を出し、無事駐車場として契約することができたときは、役に立ちたい人の役に立つことができたと感じる仕事の冥利に尽きる瞬間でした。丹オーナーの良いところは、分からないことは分からないと言ったり、忙しそうなときもあるけれど、ちゃんと向き合ってくれるところです。ホント、良いボスに巡り合えたなと思ってます。尊敬するところは、こんなに長く不動産業界に携わっているのに学びを怠らない姿勢です。現場も離れているし、賃貸でいくと管理会社さんや物件によって様々なので、細かいことは知らない、などと私には言いますが、実際は、知識の幅がすごい人。そして、私たちエージェントにも「みんなにも一緒に勉強してほしい、みんなで一緒にやろう!成長しよう!」という想いが強い人なので、そのおかげで、オフィスの全体の雰囲気はものすごく良いです。周りの人を幸せに!役立つことが私の使命!ネイルのお客様や周りの友人、知人と話していると、お家にまつわるようなご相談やお話ってほんとにたくさんあるんです。実際に、エージェントになる前も中古マンションを探しているネイルのお客様と手放そうとしている友人を繋げたこともありました。お家の話って、生活に密着して生きていたら誰しもあるのですが、誰に相談したら良いか分からないという人がたくさんいる。なので、全ての人というのは無理がありますが、私に関わる全ての人にお役に立ちたい、幸せになってもらいたい、わたしにできることがあれば手助けをしていきたいと思っています。私が大切にしていることは“役に立ちたい人の役に立つこと”です。ネイリスト兼宅建士。一見関連性のなさそうな仕事ではありますが、どちらにも共通しているのはお客様とのコミュニケーションが何より重要だということです。今はどんな仕事でも、AIに取って代わられる、コスパなど物差しがいろいろとあるかと思いますが、私は最後は“人”だと思っています。どこに何をたのんでも同じなら、この人に頼もうと思ってもらえるかどうか。なので、信頼していただける人になりたい。そして、任せてもらったからには、その方には損はさせません!必ずお役に立つという気持ちでなんでもチャレンジしていきたいです。