起業の種をまく、若き日の挑戦RE/MAX JAPANの加盟1号店として、2014年12月に「RE/MAX INTERFACE」としてオフィスをオープンしました。振り返ってみるとこれまで人生の岐路で選んできた数多くの選択の先に「RE/MAX」があったことは、まるで必然だったようにも感じています。学生の頃から「起業」の文字は頭にありました。いろいろなアイディアがよく浮かんでいたんですよね。それを事業でやってみたいなと。ただそれらは、社会を知らない学生の甘い考えにすぎず、何度考えても現実味を欠いたプラン。そこでまずは企業で学ぶことが先決だと考え、NTTに就職しました。のちのNTTドコモとなる移動通信事業部に配属され、システム開発からマーケティング、経営企画まで幅広く従事。当時は「24時間働けますか」というCMのコピーが流行っていた時代でしたが、文字通りそのような働き方でした。今では完全にアウトですが(笑)、私にとっては、全く苦ではなく、新しいことを学ぶ楽しさを感じながら仕事をしていましたね。ひたすら精力的に仕事をしていた背景にはもう1つ理由があって、海外MBA取得のための社費留学の存在。希望は出してみたものの、例年東大卒しか選ばれないと上司から伝えられ、その候補に挙がるには、仕事の成果で示すしかないと思いました。英語スキルも必要だったため、1年間、土日を全部TOEICの勉強に費やし、510点だったスコアを955点まで伸ばし、役員から推薦してもらえることに。入社5年目で念願のチャンスを掴み、渡米することになりました。留学先では、基本講義の他に、積極的にアントレプレナーの講義を数多く受講。会社での仕事にもやりがいは感じていましたが、やはり常に「起業」は頭にあって、そこは貪欲に学びを得にいきました。講義では様々なアイディアを事業化するためのプランを描くことができ、専門家からのハイレベルなアドバイスも受けられ、学生の頃には辿り着かなかった道筋が少し見えた気がしましたね。充実した2年を経て、MBAを無事取得。帰国後は新規事業部門へ配属になり、ドコモ「iモード」の設計に携わりました。学生の頃から、ゼロから新しいもの生み出す過程が好きで、まだ世の中にないものを作りだすことに興味があったので、「iモード」の設計は貴重な経験でした。そんな中、ドコモUSAシリコンバレーオフィスへの派遣の話があり、これも迷わず希望を提出。この頃には、実績も認められ、待望のスタートアップの本場での生活を始められることになりました。自分の価値を信じ、新たな道へシリコンバレーでは、コーポレートベンチャーキャピタルという立場におり、現地のベンチャー企業が持つ技術を発掘して投資提携・支援していくことが仕事。ですが、当時「iモード」は海外でも注目を集めていましたし、特許に名前が載ったことで講演を依頼されることもよくあり、ある大学での講演にはベンチャーキャピタルやスタートアップ企業の社長さんが1000名以上参加されることも。知名度が上がるにつれ、企業の方から自らプレゼンに来てくれるようになっていきました。そしてシリコンバレーに派遣されてから5年経った頃、本社から帰任命令が…。派遣期間としては想定内でしたが、帰国するには惜しい環境。ここで得られた人との繋がりは自分の財産になっていたんです。これは他の人にはない自分だけのバリューだと考え退職を決意、シリコンバレーで起業しました。起業したといっても、当初は明確なアイディアも計画もなく、仕事は現地ベンチャー企業の顧問業務。シリコンバレーで起業する人たちは、全世界での成功を目標にしているため、当時商圏としての価値が高い日本へ進出したい企業にとって、日本のIT業界に人脈のある私に需要があったんです。しかし、報酬がストックオプションのことも多く、初年度の売上は90万円…。シリコンバレーは生活コストがとても高いので、貯金を切り崩していくにも限界がありました。仕事を増やすために四方に連絡を入れたのですが、ドコモを辞めた私は、もはや何者でもないということに気付かされ、、、ショックを受けつつもそこを転機に日本での営業活動も始めることにしたんです。企業が求める新しい技術を海外で発掘し、投資や提携のアドバイザーをする仕事を展開してようと営業しましたが、まだ事業として実績がなかったため、肩書を失った自分には思うように仕事が得られず苦戦…。現状打破するためとはいえ、安売りをするのはどうかと悩みましたが、安く受注して、驚くような成果を出せば必ず次に繋がるだろうと方向転換。当時はこのような仕事が少なかったので、口コミで顧客も増え続け、2年程で適正価格での受注を受けられるようになり売上も上がっていきました。運命の再会、「RE/MAX」という居場所シリコンバレーと日本との2拠点生活が軌道に乗ってきた頃、また新たな事業を模索し始めたのですが、そこで外国の投資家とのコミュニケーションに関わる仕事の延長線上として「不動産」という商材も扱いたいと考えるようになったんです。不動産はもともと好きで、起業当初はヒマな時間がたくさんあったため(笑)、ドライブがてら現地のオープンハウスをよく見学していました。自分でも欲しくなりシリコンバレーで家を買おうとしたことがあるのですが、その時にサポートしてくれたのがRE/MAXのエージェントでした。アメリカの不動産購入は競争的で、条件以上のオファーもよくあり現金満額でも買うことができません。そのため、その時は購入することはできませんでしたが、米国での購入プロセスやインスペクションについて知ることができ、また、このとき不動産エージェントが個人事業主で自由と責任のある働き方だということも知り、大変刺激を受たことを今でもよく覚えています。事業を始めてから8年程たち、顧客の多くが日本企業になったこともあり、拠点を日本に移すことに。帰国後、早速宅建試験に挑み、宅建業免許を取得しました。不動産業を始める上で考えたことは、全く経験のない自分が日本中にすでにある不動産会社と勝負しても勝てる見込みはない、それならば、それまでに培った外国の投資家とのコミュニケーション力を生かすべきだということ。そこでRE/MAXのエージェントのことを思い出し、日本にRE/MAXはないかと検索したところ見つかったので連絡を取りました。そのときはまだ準備段階とのことでしたが、アメリカのRE/MAXエージェントとのご縁や、自分が1号店となる意思をお伝えし、日本でのRE/MAXを一緒に立ち上げていきましょうと、自ら提案。事業を始めてちょうど10年目に「RE/MAX INTERFACE」が誕生しました。For Others, With Othersオープン当初は本部の支援を受けながら、エージェントの採用や契約実務を学びました。当時はリモートワークすら一般的でなく、RE/MAXの働き方を理解してもらうことに苦労しましたが、本部からの紹介で集まった経験豊富なエージェントに支えられ、私自身も成長することができました。オーナーもエージェントも未経験から挑戦できる――これはRE/MAXの魅力の一つだと思っています。私たちのオフィスには、大きな強みがあります。それは、スタッフ全員が2~3か国語を高いレベルで使いこなせるという点です。日本語はもちろん、英語や中国語を含むあらゆる言語でエージェントの方々をサポートできる環境が整っています。さらに、外国籍のお客様に向けた在留資格の取得サポートも可能であり、安心してご相談いただける体制を築いています。こうしたリソースを活かし、エージェントの皆さんがより幅広く、より深く活躍できるよう支えていきたいと思っています。現在RE/MAX INTERFACEには様々なバックグラウンドのエージェントが所属していますが、中でも外国語ができる方やセカンドキャリアの方が複数いらっしゃいます。オフィスオーナーとして大切にしたいのは、エージェントさんとの距離感です。私は大手企業を退職して起業し、外国語を活かしたビジネスを立ち上げてきました。その中で、うまくいったこともあれば、遠回りや失敗を重ねたこともあります。エージェントの皆さんも「起業家」です。だからこそ、新しい一歩を踏み出そうとする方々に、自分の経験を正直にお伝えし、少しでもヒントや励ましを届けたいと思っています。エージェントの皆さんには「一人で頑張らなくてもいい」と感じてもらえる存在でありたい。お互いに独立した立場ではありますが、その中で信頼し合えるパートナーになれたらと願っています。シリコンバレーでベンチャー企業と共に歩んでいた頃、私はコーポレートベンチャーキャピタルとして深く関わり、成功のために知恵と行動を惜しみなく注いでいました。今でも誰かの起業を支えることは、自分が起業をすることより難しいと感じることもありますが、あの時の経験は、今、エージェントさんを支援する立場の私に大きく活かされていると実感しています。これから目指すのは、エージェントの皆さんが「挑戦を楽しめる」オフィスです。起業に不安はつきものですが、必要な知識やツールが手に入り、相談できる相手がいることで、不安や遠回りを減らし、成功までの時間を短縮できると信じています。振り替えれば必然であった「RE/MAX 」との出会い。エージェント一人ひとりの成功が、私にとっても大きな喜びです。これからも寄り添い、共に成長していける温かい居場所をつくっていきたいと考えています。