総合建設業のサラリーマンから、新たな価値を求めて踏み出した学び直しへの道私の社会人としてのスタートは、総合建設業の会社で住宅に関わることをほぼ全部やっている会社で、新卒で入社して法人向けの建築資材の営業を担当していました。そのうち一般のお客様向けに新築やリフォームの提案まで任されるようになり、建築営業について幅広く経験をさせてもらいました。30歳を前にした頃、少し立ち止まって自分の将来をどうしていくか考える時期がありました。そのとき考えていたことが2つあって、1つは「世界を股にかけて仕事がしたい」ということ。もう1つは、「自分が中心となって進める仕事がしたい」ということでした。社内ベンチャーみたいな形でやるのか、それとも独立して起業という形でやるのか、どちらにも可能性を持ちながら、選択肢を探していいました。当時勤めていた会社はわりと柔軟に考えさせてくれる環境ではあったのですが、そこで働きながらも「もっと広い世界を見たいな」という気持ちがずっとありました。世界を視野に入れたきっかけはいろいろあるのですが、根っこをたどると“いろんなところを見てみたい”という純粋な興味がありました。遡れば、幼少期に親が転勤族で、全国いろんなところに住んだ経験があったことで、場所の抵抗が少なく「どこに行ってもなんとかなる」という感覚が自然と身についているのだと思います。それに加えてずっと漠然と感じていたのが、場所や物などで“足りないものと足りないものを掛け合わせれば、もっといいものが出来るのではないか”という思いでした。パズルみたいに、いろんなピースを組み合わせていけば新しい価値が生まれるのではないか――そういうイメージをずっと大事にしています。その頃からビジネス書を読むようになって、「もっと知りたい」「学び直したい」という思いを抱くようになっていきました。本気で学びたかったので、仕事と両立ではなく学業に専念することを決意し会社を退職し、31歳から33歳までの2年間は社会人大学院に入りました。卒業のタイミングで独立という選択肢も視野に入れていましたが、退職した会社から卒業したら会社に復職して欲しいと声をかけてもらっていたので、恩を返したいという想いもあり復職をしました。独立、レッドオーシャンからブルーオーシャンへ「相続ビジネス」という将来性復職してからは9年ほど働いたのですが、その間に会社が大きく変わっていくのを目の当たりにしました。勤めていた会社は建築業でBtoB事業がメインの会社でしたが不動産事業を始めることでBtoCの顧客が増えていきました。不動産仲介の案件も増えていき、僕も宅建を取って仲介の現場に関わるようになりました。社員は私が入社時は50〜60名だったのが、私が退社する頃には300名規模に、売上も10数億から50億くらいまで伸びて、本当に成長期の真ん中にいました。組織の成長を見てきて勉強にもなったしやりがいもあったのですが、新卒採用に携わるようになって、自分の価値観や働き方を言語化する機会が増えたことで改めて自分を見つめ直すようになりました。その中で、やはり「自分で事業を組み立てたい」という思いと、「もっと自由に挑戦できる環境で仕事をしたい」という思いから、41歳のときに独立して自分の会社を立ち上げる決意をしました。開業当初は、これまでに学んできた買取再販のノウハウや、前職の会社が加盟していた不動産フランチャイズのノウハウを活かしてやっていました。ただ、フランチャイズのモデルをずっと継続しているとレッドオーシャンになっていきます。みんなが同じようなやり方をしているので、どこかで限界が来てしまいます。そこで「これは続けても伸びていかないな」と感じて、自分なりの独自ノウハウを探そうと思いました。そこで新規事業として取り組んだのが相続ビジネスになります。今でこそよく聞く言葉になってきましたが、当時は誰も手をつけていなくて、本当にブルーオーシャンでした。きっかけは、ある銀行の方から「相続関係のフランチャイズの説明会があるから行ってみない?」と声をかけてもらったことでした。まだ独立して1年ぐらいだったので正直不安はありましたが、挑戦してみようと思いました。相続の仕事は、案件化するまでに時間がかかります。段階も多いし、すぐに結果が出るものではありません。その中で一番大事なのはやはり集客で、色々と工夫をしながらセミナーや紹介などを中心に集客をしていきました。そうして活動していくうちに、セミナーに130人集めることもできるようになり、だんだんと軌道にのっていきました。事業を拡大していく中で、課題となっていったのが採用の部分です。当時はエージェントというものを知らなかったので、正社員を採用するかどうかを考えていましたが、僕はどうしても「組織」というものが好きではありませんでした。上下関係ではなく、仲間として一緒にやっていける人と仕事がしたいという思いがこの時からずっとありました。直感が示したRE/MAXとの出会い、広がる海外との繋がり相続事業に取り組むようになって、相続フランチャイズの加盟店さんとの交流が増えていきました。全国で200店舗くらいあるのですが、その中でとくに参考になる人たちがいて、「この人たちのやり方を真似してみたいな」と思いました。そこで名刺交換をしたときに、“CPM®”や“CCIM”の資格を初めて知って、自分も取ってみたいと思って受講しました。そのCPMを受講している会場で出会ったのが、RE/MAX L-Styleの大西オーナーでした。初めて名刺をいただいたときに、そこに“RE/MAX”と書いてあって、「これ、何ですか?」と聞いたのが僕とRE/MAXの最初の出会いでした。その時はあまり時間がなく、軽くビジネスモデルの話を聞いた程度だったのですが、興味があったので翌日に大西オーナーに電話をしました。それで大西オーナーからRE/MAX本部に繋いでもらって、どんどん話が進んでいきました。僕はわりと直感型なので、契約まではトントン拍子に進みました。やはり決め手となったのは組織のスタイルです。RE/MAXなら、以前から考えていた「上下ではなくお互いにパートナーとして仕事ができる環境を実現できる」、そう思いました。雇用ではなくビジネスオーナー同士としてフラットに関われることが、僕の考えとすごく合っていると思いました。加盟から2年間は資格の取得を中心に動いていた時期があり、不安とかを考える暇もなく、自然と環境が整っていった感じでした。その流れで、「R4(RE/MAXの世界コンベンション)」に参加したことをきっかけに海外への意識が一気にひらけました。RE/MAXの海外ネットワークも自然と広がり始めて、今ではRE/MAXの枠を超えて、個人対個人で世界と繋がって人脈を広げることができているように感じています。海外コネクションを武器に、共に並走するパートナーと描く未来次の展開としては、人がやっていないことをやること。そこに僕の強みがあると思っています。僕の事業の柱は相続取引と海外取引の二本柱。そこにエージェントモデルを掛け合わせてビジネスを展開していきたいです。まだ僕自身もエージェントモデルを完全に活かしきれているとは言えないですが、リクルート活動をしている中で、僕の考えに共感してくれる人が自然とエージェント候補になってきているのを実感しています。無理に集めるのではなく、理念に共感して集まってきてくれる人とチームを組んでいくのが理想です。RE/MAXのオフィスオーナーからもたくさん刺激を受けていて、「それぞれの強みをどう吸収できるかな」といつも考えています。個性が違うからこそシナジーが生まれると思っていて、僕自身が持っているものを挙げるなら、やはり海外コネクションです。今は17か国ほどに繋がりがあって、どの国でも関係構築を意識して動いてきました。これからは、その海外ルートを日本国内のエージェントやオフィスオーナーにも還元して、新しい価値を作る流れにしたいと思っています。そして同時に、人材面にも力を入れていき、RE/MAXのエージェントモデルで共に歩める仲間を増やしていきたいと考えています。雇うのではなく、並走できるパートナーとして――そんな未来を描いています。