“会社の売上のためだけに”一人で突き進んだ先にあったもの私のキャリアは、大手デパートでの家電販売員から始まりました。当時は売上こそが正義とされる風習があったため、脇目も振らずにただひたすら売上だけを追いかけ続ける日々。結果、トップクラスの成績を出し続け、社長賞までいただきますが、若くして出世した私は自分の力を過信し、謙虚さを失いかけていました。「数字さえ出していればよい」という考えが自分の軸になっていたのだと思います。そんな中、時代の変化とともに、会社は大きく舵を切ることになりました。デパートでの販売業から撤退し、テナントを貸し、賃貸収入を得るモデルへと転換。これまで重宝された“売上をつくる人材”は全く評価されなくなり、“管理を担える人材”が求められるようになっていきました。“売上”しかなかった私の周りからは人が離れ、言葉にできない虚しさを感じ、15年以上勤めたその会社を離れる決断をします。そのとき上司からかけられた一言が、今でも心に深く残っています。「早く行くなら一人で行け。遠くに行くならみんなで行け。」一人で出せる成果には、限界がある。本当に大切なのは、仲間と助け合い、分かち合い、共に歩むことではないか。その後の仕事への向き合い方を、根底から変える衝撃を受けました。退職後はコンビニ、パン屋の店長として現場に立つ仕事を経験。誰よりもお店のことを考え、必死に働きましたが、これまで人間関係の構築を疎かにしてきた分、“仲間と働く”という壁に何度もぶつかりました。それでもかつて数字でしか自分の価値を測れなかった私にとって、自分一人の力では成し得なかった結果が、仲間とともに形になっていく喜びは、これまで味わったことのない感覚でした。数字を追いかけることだけでは得られなかった充実感と、仕事の本質を実感したのです。そんな経験をしていくうちに、私の心には『誰かの役に立ちたい、社会に貢献できる生き方がしたい』という想いが芽生え始めていました。そんな時に出会ったのが『金持ち父さん貧乏父さん』という本です。単にお金を得るためではなく、時間的・経済的な余裕を築くことで、『本当にやりたいこと』に集中できるようになる。その考え方に、私は強い共感を覚えました。そんな折、父から収益不動産を相続することになります。当時の父は不動産業者の「言いなり」に近い状態でした。退去者が出るたびに不要な設備の買い替えを勧められたり、土地勘のない場所に採算の合わないアパートを建てることもありました。それでも父は担当業者を信じ切っていましたが、その裏で利益が削られていく実態に、なにもできない歯がゆさと憤りを感じていました。「父のような想いをする大家さんを、これ以上増やしたくない」父のリベンジ、そして自分のやりたいことを叶えるため。この時、私は大家として自立し、この業界で絶対に成功することを誓ったのです。行動力一つで辿り着いた「誰とやるか」の答え当時勤めていたパン屋の仕事を辞め、本を読み、勉強会やコミュニティにも積極的に参加。時間もお金も惜しまず、知識や人脈を広げることに没頭しました。しかし待っていたのは想像以上に過酷な現実でした。高額なコミュニティで手痛い失敗を経験したり。信頼した業者から、キャッシュフローの乗らない物件を買わされたり。綺麗事だけでは済まない業界の実態を目の当たりにし、理想と現実の差に心が折れそうになりました。そんな中で出会ったのが、新築で30年後も戦えるというコンセプトの“PRIMA”というアパート。年月を重ねることで価値になるデザイン。その佇まいに、思わず目を奪われました。そしてPRIMAをプロデュースする、今の私の師匠である石川龍明さんとの出会い。私の心を動かしたのは、理屈ではなく、その誠実な人柄でした。私は実家をPRIMAに建て替えるという、大きな決断をします。一緒に悩み、泣き、笑ってくれる。ここまで本気で寄り添ってくれた人はこれまでいませんでした。石川師匠の真摯な伴走に支えられ、PRIMAへの建て替えプロジェクトは理想的な形で実を結びました。それまで苦戦続きだった不動産投資は一転、わずか2年間で3棟のPRIMAアパートを所有するオーナーへと導かれたのです。「何をするか」以上に「誰とやるか」そんな学びのある出会いでした。大家としてある程度成功を収め、経済的、時間的にも余裕が生まれた私は、元々関心のあった保護猫・保護犬活動といった社会貢献にも一歩踏み出すことができました。三棟目のPRIMAを八王子に建て、生活の拠点を移した頃、「RE/MAX TOMORROWが八王子でオープンする」という話を耳にします。以前から師匠のご縁でRE/MAXについては知っており、「自分のアパートの客付けなどを自分でできたらいいな」そんな思いが、心のどこかでありました。そこで一度オフィスを訪ね、住野オーナー、スタッフの中村さんとお話することになります。「一緒に楽しいことをやろう」という飾り気のない言葉。「エージェントを本気で応援したい」という想いがその姿勢や環境づくりに現れており、ここなら、かつての上司に教わった「遠くへ行くためのチーム」が作れるのではないか。その確信が私の背中を押しました。「競う」のではなく「協業」する、私だけの戦い方エージェントに転身して私の中で大きく変わったことは、「自分の物件を、自分の手で守れるようになった」という安心感です。以前は、自主管理物件の空室対策を業者に委ねるしかなく、退去者が出るたびに、拭いきれない不安を抱えていました。しかし今は、自ら迅速かつ的確に対応できるようになり、精神的にも、経営的にも大きな転換点となりました。オフィスには、店舗仲介に強い人、賃貸仲介に強い人、それぞれ異なる分野に特化した不動産のプロフェッショナルが在籍。不動産取引そのものはもちろん、リフォームや原状回復、鍵交換、不用品回収といった、取引から派生する業務まで幅広く対応できる体制が整っています。気軽に相談、連携できる仲間やサポートが充実しているこの環境は非常にありがたいです。孤独を感じている大家さんほど、ぜひRE/MAXエージェントになることをお勧めします(笑)また、オフィスにはチームとして一緒に取り組む文化が根付いており、助け合う場面が多くあります。私自身、営業が得意なエージェントには、営業活動に専念できるよう、事務作業や物件状況の確認のお手伝いを。誰かがイベントを開催すると聞けば、準備や運営のサポートを。お役に立てることがあれば積極的に協力してきました。たとえ個人的にいただいた話であっても、「この案件は、あの人の方が向いている」と感じれば、迷わず託します。その結果、エージェントやお客様から「ありがとう」と言ってもらえることが物凄く嬉しいんです。目の前の人の力になれることが私の大きなやりがいにもなっており、気づけばエージェント活動のほとんどが仲間のサポートになっていました(笑)チームのサポートを行い続け、「この人と一緒にやりたい」「光澤さんありがとう」そう思ってもらえるような信頼を積み重ねることで「アパートの売却を検討している」など、私の経験が活きる相談事を皆が受けた際に私に声がかかる。そんな感謝と信頼が循環する関係性を目指しています。ある意味、エージェント仲間もまた大切なお客様であるというのが私の考えであり、今は一人でも多く「エージェントの中にファンをつくる」という事を意識しています。夢に向かうエージェントの創出これからの私の目標は、「夢を持ち、その夢に本気で向き合えるエージェントを増やすこと」です。私自身、RE/MAXに出会い、仕事にやりがいを感じながら、心から充実した毎日を過ごしています。だからこそ本気でやりたい事に向き合える人が一人でも増えたら嬉しいです。本来、誰しもが「叶えたい」夢や「こう生きたい」という理想の世界を持っているはず。しかし現実には、生活、お金のために、“本当にやりたかったこと”を見失ってしまう方がいるのも事実だと感じています。実際に私はこれまで、そうした状態で働く不動産業者の方々を何人も見てきました。しかし、そのような目先の利益だけを追う働き方では、その場限りの取引で終わってしまい、決して長続きしません。毎回ご縁を精算する自転車操業ではなく、一つ一つのご縁を大切にしていくことが結果的に、安定し、お金も後からついてくると私は思います。本当に大切なのは、お金の勘定ではなく、気持ちの感情。人は頭で考え、心で動きます。だからこそ、理屈や損得を越えて「いかに相手を思い、与えるか」ということ。そこに、仕事の本質があると考えています。私自身は大家として『安定した経営基盤』を持つことで、目先の利益に捉われず、お客様に100%寄り添える。そんな大家エージェントとしての在り方を、自ら体現していきたいと考えています。数字だけを追うのではなく、それぞれの夢や理想に向かっての活動ができることで、心の余裕が生まれ、目の前のお客様に寄り添う力に繋がると信じています。そんな温かいプロフェッショナルが増えることで、誰もが気持ちよく取引でき、信頼で繋がれる。そんな不動産業界の未来を私は皆さんと共に築いていきたいです。