過酷な労働環境の中でスタートした私のキャリアこれまで私は、金融・不動産・保険といった業界で経験を積みました。最初に勤めたのは金融会社。主な仕事は借金の督促でした。毎朝8時に出社し、お客様のお宅を回ったり、電話をかけたり。帰宅は夜の8時過ぎ。営業成績が思わしくないと、その後にチラシ配りもしていました。週に一度の休みもなかなか取れないことが多々ありました。インフルエンザになり、休みたいと連絡を入れても信じてもらえず、出社させられたことも。まさに「ブラック企業」という環境でしたね(苦笑)。仕事を続けるうちに人間不信になるほど精神が疲弊してしまい、2年で退職することに。その後、建築測量事務所に転職。元々不動産会社から独立した社長が、自由にお金や時間を使う姿に憧れを抱き、不動産業界への興味が高まっていきました。そして29歳で念願の不動産業界に飛び込みます。最初の1年は賃貸をメインに、3年目からは売買にも携わるように。ただ、その会社は土地や建物の仲介だけでなく、アパートなどの管理業務も行っていたため、退去時のトラブルに立ち会うこともよくありました。中でも忘れられないのは、ある入居者様が突然お亡くなりになり、数日間発見されなかったケースです。ご親族からの依頼を受けて現場に向かうと、すでに2~3日放置された状態で発見され、その後、警察が関わる事態となりました。ご両親が現場に駆けつけた際、当時の上司が「この物件にはしばらく誰も住まないだろうし、近隣も引っ越すかもしれないので、1年分の家賃を支払ってください」と言い放ったのを聞き、驚きを隠せませんでした。当初は「華やかで楽な仕事」だと思っていた不動産業界でしたが、5年も経つと「ここから離れたい」という気持ちが強くなり、損保会社に転職することにしました。そこでの人間関係や待遇には満足していたのですが、40歳を前に、「自分はどこまでやれるか試してみたい」という思いが芽生え、独立して保険と相続関係の会社を立ち上げました。当時、相続の案件を専門にしている会社が少なかったため、ありがたいことに多くの仕事をいただきました。しかし、弁護士・税理士・司法書士などと連携しないと進まないことが多く、相続案件1つ片付けるのに半年以上かかることもありました。さらに、コロナ禍でお客様とのコミュニケーションが取りづらくなってしまったり、他社も相続ビジネスに参入したりと、競争が激化。結果として、会社の運営がうまく回らなくなってしまいました。RE/MAXとの出会いが変えた私の仕事と生活会社をたたもうかと考えていたとき、友人からRE/MAXの話を聞いたんです。そのとき実は、宅建業免許を取得し個人で不動産業を始める選択肢も考えていたものの、資金調達に苦戦していたタイミングでした。どのようなビジネスモデルなのか興味が湧き、RE/MAXについて調べてみると、群馬には「RE/MAX ELIM」という唯一のオフィスがあることがわかり、すぐに電話をして話を聞いてみることに。そこで、RE/MAXは日本全国に加盟店があり、群馬にいながら全国の情報が手に入る環境があることを知って、すごく魅力的に感じました。その上、RE/MAX ELIMの田嶋オーナーは国際派で、海外での投資用不動産の購入経験もあると知り、日本の市場しか見てこなかった私にとっては、いい意味で衝撃的でした。田嶋オーナーの「世界を視野に入れる考え方」にも惹かれ、面談後すぐにRE/MAX ELIMへの加盟を決意。RE/MAXに入ってからは、研修制度がしっかりしていることや、ELIMには頼りになる先輩がたくさんいることがわかり、安心して仕事ができる環境に感謝しています。何より、自分の時間を自由に使える働き方は、昔からの目標であり憧れでもあったこと。そして今では、両親の世話をする時間も確保できているので、とても助かっています。独立していた頃は、日々のプレッシャーや仕事に追われる毎日を送っており、知り合いの弁護士や税理士と協業して案件を行っていたので、ちょっとしたお金のトラブルやストレスもありました。でも、RE/MAXではそういった心配が全くなく、しっかりとしたシステムのもと期日にきちんと報酬が入金される。これには本当に安心しています。正直、最初の入金があるまでは以前のトラウマもあってちょっと不安でしたが(笑)、最初の支払いがきっちりと期日に入金され、それで一気にオフィスへの信頼が増しましたね。過去の経験から、どうしても人間不信になってしまう部分があったので、不安のない環境は本当にありがたいです。田嶋オーナーにも、心から感謝しています。仲間との協力で補い合う“強み”と“弱み”私の強みといえば、“確実で安心できるセーフティな仕事を徹底する”ところです。以前、他社と競合になったときに、きちんと境界の確定やアスベスト調査を行っていたおかげで、お客様に選んでいただいたことがありました。そのお客様は一級建築士の方で、「ちゃんと調べてくれたから信頼できる」と言ってくださって、とても嬉しかったのを覚えています。調査や測量、解体にはそれなりに費用がかかりますが、やるべきことをしっかりやることで、お客様からの信頼につながると感じており、私自身のやりがいにもなっています。一方で、私は“押しが弱い”ところがあり、交渉時にうまく自分の意見を通せないことがあります。ただ、RE/MAX ELIMに入って本当に良かったと思うのは、自分の弱点をカバーしてくれる仲間がいるということです。たとえば、地主さんとの交渉で「ここは自分だけじゃ難しいな」と思う場面でも、オーナーやエージェント仲間が一緒にサポートに入ってくれることで、スムーズに話が進むんです。こういう環境は本当にありがたいと思っていますし、自分も持っている知識や経験を仲間のために役立てたいという気持ちが、自然と湧いてきます。オフィス全体で協力し合える風土があるのは、本当に心強いです。それから、以前は本やネットで独学していたことも、RE/MAXに入ってからは、最新の情報がすぐに学べるようになり、非常に助かっています。また、エージェント同士が仲間として情報交換できる環境も、私にとっては大きなメリットだと感じているポイントです。これまでの歩み、不動産の枠を超えたサポートへこれまで多くの方々とのご縁に恵まれ、エージェントとして様々な案件に関わることができています。簡単には解決できないような難しい案件、すぐに利益に繋がらない案件であっても、依頼をいただいた方の力になりたいと思う気持ちは、ずっと変わりません。特に、信頼を寄せてくれる周りの仲間には、やはり全力で応えたいと思うのです。小さい頃から、親には「筋を通せ」と教わってきました。その教えが根底にあるため、「親しき中にも礼儀あり」という姿勢で、人を大切にし、誠意を持って向き合う。この想いを忘れずにやってきたからこそ、今のように周りの方々が見てくれて、また声をかけてくださるのだと感じています。人は見ていないようで、実はしっかりと見てくれているものですね。その想いを受けるたびに、感謝の気持ちがこみ上げますし、「もっと頑張らねば!」と気持ちが引き締まります。今年で50歳を迎えますが、エージェントには定年がありません。体が動く限り、私はこの仕事を続けていくつもりです。そして、不動産に限らず、自分が育った故郷・群馬で、保険や相続、金融といった分野の悩みにも寄り添い、力になれる存在でありたい。自分自身が向き合ってきた経験があるからこそ、さまざまなお困りごとに対して力になれるのではないかと思っています。これまでの歩みが誰かの支えになるためにあったと信じ、これからもRE/MAX ELIMのオーナー、そしてエージェント仲間と共に、成長しながら歩んでいけることを、心から楽しみにしています。