自信のなかった自分を変えたくて大学受験で第一志望に落ちたとき、「必ず良い企業に就職する」と心に誓いました。小さな頃から競争では負け続けてきた自分にとって、努力して結果を出すことが自信につながる唯一の方法だったからです。在学中に行政書士・宅地建物取引士・FP2級などの資格を取得。「まずは自分を信じられる材料を増やしたい」――そんな思いで、勉強と向き合い続けました。その中で、不動産業界を本格的に目指していたわけではなかったのですが、宅建を持っていたこともあり、軽い気持ちで不動産会社のアルバイトを始めることに。賃貸仲介の現場でお客様をご案内する仕事はやりがいもあり楽しく感じた一方、会社都合で物件を勧めるような風潮に違和感を感じたのを覚えています。海外で見つけた“自由な働き方”資格の勉強をしながらたくさんの日本の経営者の本を読む中で、「日本語だけでなく英語でも情報を得られるようになりたい」と思い、卒業後はイギリスに語学留学へ。語学学校に通いながら、日本企業の採用業務をリモートで請け負い、面接官として働く日々が始まりました。時間や場所に縛られずに働けるスタイルは、自分にとってすごく心地よく、自然とこの働き方に惹かれていきました。帰国後も就職せず、業務委託というスタイルで仕事を続けながら、もっと自由度の高い働き方があるのではと探し出会ったのが、RE/MAX Migration Realtyのエージェント募集です。丹澤さんや大森オーナーの人柄、そして外国人向けのビジネスという事業内容に惹かれ、自分の語学力や資格も活かせると思い、加盟を決意しました。不動産エージェントとしての再出発はじめは他の仕事と両立していたため十分に活動できず、一度RE/MAXを離れました。その後は別の仕事で飲食店の店長として想定外に多忙を極めることに。昼夜問わず泊まり込みで働き、立場上簡単には辞められない状況で困っていた時、丹澤さんから「もう一度不動産の仕事をやってみないか」と声をかけてもらいました。改めてお話を聞き、自分の中で本当にやりたかったことを見つめ直した結果、再び挑戦する決意を固めました。今度は本業として不動産一本に集中。広告費やツールのサポートを受けながら、ポータルサイトへの掲載や英語での情報発信、地域と価格帯を絞ったターゲティングに取り組みました。現在は日本全国の中古戸建て不動産を取り扱っています。ありがたいことに手が回らなくなるほど多くのお客様にご相談いただくようになり、中にはご自身が紹介者となって新たなお客様をつないでくださる方もいます。そういった瞬間は、本当に嬉しいものです。自分のサービスに満足していただけたという実感が湧きますし、感謝の言葉をいただくたびに、大きなやりがいを感じます。忙しい日々を送っていますが、好きな仕事をしながら自由にスケジュールを決められるため充実感を持って取り組めています。移住のトータルサポートをこれまで色んな海外の人とやり取りする中で気づいたのは、日本の不動産の需要は高まっている一方で、それに対応できる語学力を備えた不動産会社がまだまだ少ないということ。不動産の相談以上に、「言語の壁」から生まれる不安やトラブルに関する相談も増えました。以前に物件をご購入いただいた海外のお客様から「管理会社が英語を話せず不安」といった相談を受けた際は、その物件は大阪にあったため、英語対応が可能な大阪のRE/MAXオフィスオーナーの力を借り、無事に解決に至りました。こうして信頼できる仲間と連携してお客様のご要望にも柔軟に対応できるのは、RE/MAXのコミュニティに所属していてよかったと感じる瞬間でもあります。今後は、物件の購入だけでなく、VISA申請から生活サポートまでを含めた“移住のトータルサポート”を行うことが目標です。実際、ライフラインの契約や家具配送業者とのやりとり、近隣の方とのコミュニケーションなど、日本に移住する際に必要なサポートを求めている外国人は非常に多く、そうしたニーズに応えていくことが、自分の役割だと感じています。その一歩として、自身も民泊を運用し、実体験に基づいたアドバイスができるようになることを目指しています。不動産の世界から“不”をなくすRE/MAXのエージェントは、“自分自身がブランド”である働き方。誠実な対応と信頼の積み重ねなしに成り立たない世界です。安心して任せていただけるエージェントであり続けるために、これからも一つひとつの出会いを大切にしながら、お客様と誠実に向き合っていきたいと思います。私自身、過去の理不尽な経験や失敗があるからこそ、お客様には「不安」や「不信」のない納得のいく取引をしてほしい。RE/MAX JAPANの「不動産の世界から“不”をなくそう」という理念は、まさに私が目指している思いが凝縮されています。この理念に深く共感し、その実現に貢献できるエージェントでありたいと思っています。