数字に追われる月末、見えた限界大学を卒業後、僕はアミューズメント業界に就職し、開発・営業として働き始めました。朝から深夜まで拘束時間が長くかなりハードでしたが、まだ若かったですし、サービス業が好きだったので、それなりに楽しんで働けていたと思います。けれど、妻との間に子どもが生まれ、息子が成長するにつれて「カッコイイお父さんになりたい」と思うように。カッコいい仕事=スーツを着る仕事だと思い込んでいた僕は、30歳を迎える前に転職を決意。転職サイトを見ていると、目に飛び込んできたのが華やかな不動産業界の求人広告でした。画面に映るのは、お金をたくさん稼いで楽しそうに働いている人たち。そんな姿に惹かれて応募をし、全国の投資用ワンルーム中古マンションの営業マンとして、僕の不動産人生がスタートしました。仕事内容は、毎日オーナーさんに電話をかけるテレアポが中心で、以前の仕事と比べると体力的には楽になったものの、常に成果を求められる環境だったので、精神的な負担は大きかったです。1年後には課長へ昇進、さらにプレッシャーは強まっていきました。不動産営業の世界は、結果を出し続けることが求められ、その中で僕は、次第に強引なスタイルで契約を取るように。契約が決まった後は、連絡もせず関係を持たないのが当たり前で、その後のフォローなんて考える余裕もありません。常に次の契約を取ることだけに集中していたので、月末が近づくと焦りからいつも胃が痛くなっていましたね(苦笑)そんな3年間を過ごしたある日、上司が独立をして新たな挑戦をするということで、僕もさらなる成長を求めて、その会社へ転職をすることに。スタートアップで働く日々は、とても刺激的で楽しいものでしたが、その分、責任も一気に大きくなりました。自分たちでやらなければならないことが多く、部下の育成はもちろん、これまで経験のなかった書類作成など、さまざまな業務にも取り組むようになりました。そんな毎日を続ける中で、4年目を迎えた頃、ふと「自分もいずれは独立したい」という気持ちが芽生えはじめます。数字を追いかけ、部下をサポートする日々も大切だけれど、それ以上に、もっと自由に自分のやりたいことに挑戦したい。将来のこと、家族との時間ももっと大事にしたい——そう感じるようになったのです。サラリーマン卒業!選んだ独立のカタチ独立を考えてまず、某不動産フランチャイズの説明会に参加しました。自分がやりたいことをありのままに話すと、「そのやり方はうちではできません」とあっさり断られてしまい…。他の会社を探していると、RE/MAXのホームページを見つけたんです。なんとなく最初は、「フルコミッションみたいな働き方かな?」と思っていましたが、セミナーに参加してみると、エージェントは自ら不動産ビジネスを行う起業家、つまり雇われではなく個人事業主として働くスタイルだと知りました。その時の僕は、独立を考えつつも、宅建の資格を持っていなかったり、開業準備が面倒だと感じていた中で出会ったのがRE/MAXの環境。ここならすぐに不動産ビジネスを始められ、自由に自分のやりたいかたちで働けるのではないか?と感じました。実際、これまで平日はほとんど家族と過ごす時間がない生活で、気づけば子供も6歳。この6年間、子どもの成長を傍で見守れず、気づかないうちに出来る事が増え大きくなっていく姿に嬉しい反面、寂しさも抱いていました。だからこそ、自分で会社を設立してしまうと、また忙しい日々が戻ってくるのではないかという不安があったことも事実。ですが、RE/MAXエージェントなら部下の数字管理などに追われることもなく、自分のペースで仕事ができる。これまでの仕事スタイルを続けながら、もっと自由な時間をつくれるんじゃないか、と思ったんです。その後、所属オフィスの紹介を受けオーナーともすぐに意気投合し、即日に加盟を決めました。こうして、僕はサラリーマンを卒業し、RE/MAXの一員として「第二の不動産人生」をスタートさせたのです。僕が“RE/MAX”を選ぶ理由RE/MAXで活動を始めてもうすぐ6年が経ちますが、よく友人から不動産屋でフルコミッションという働き方があるのに「どうしてRE/MAXなの?」と聞かれることがあります。そんな時、僕はいつも「他の不動産会社とは違って、RE/MAXはかっこいいから!」と答えています(笑)まず、RE/MAXの気球のロゴがおしゃれで好きだし、何より世界最大級の不動産ブランドという規模が、単純にかっこいいな!って。RE/MAXにいると、これまで出会うことがなかった多言語を話せるエージェントや異国出身のエージェント、その他にも様々なバックグラウンドや専門分野など、僕には持っていない強みをもつ人と一緒に仕事ができることも魅力のひとつです。もちろん、毎月お金を払わずに不動産の仕事をする働き方もあるかもしれませんが、RE/MAXのスケールとブランドを活かして活動できるのは、大きなメリットだと感じています。それに、自分で一から会社を立ち上げ、名前も知られていない状態で営業するより、RE/MAXというブランドのもとで仕事をすることで、お客様にも安心感を与えることができると思います。なので、「RE/MAXは、世界最大級の不動産ブランドです!」といつも胸を張って周りに伝えているのですが、中には僕が英語を話せると勘違いしている友人もいます(笑)プライベートを大切にしたいという思いも、この働き方を選んだことで実現できました。子供との時間もたくさん取れるようになり、旅行も自分のタイミングで行けるように。その中でも、地域活動に参加することで新しい仲間と出会えたことは、とても大きな収穫です。今では子供が中学生になり、以前のように一緒に遊ぶ時間が少なくなってしまったので、自然と仕事モードに切り替えて、最近はより積極的に動き始めています。正直、これまでワンルームマンションを中心に扱ってきたため、賃貸仲介や一棟収益物件の取引、居住用物件に関してはそこまで詳しくありません。しかし、そんな僕にとって助けになっているのが、RE/MAX J Investment Propertyのメンバーです。さまざまな不動産取引に対応できる仲間がいるので、彼らにサポートしてもらいながら、新しい挑戦を続けています。逆に、僕自身の培ってきたスキルや経験を必要としている人がいればシェアをし、このオフィスがさらに活気あふれる場所になる力になれたらいいなと思っています。感謝される喜びを積み重ねて向かうその先のステージサラリーマン時代、僕は毎日売主さんを説得し、月末までに契約を取らなければならないプレッシャーに追われていました。心の余裕なんて全くなく、ただ結果を出すことだけを考えていた日々。しかし今は、ノルマやプレッシャーから解放され、お客様のペースで商談を進められるようになり、その後のフォローも大切にできるようになりました。そのおかげで、お客様から「ありがとう」と感謝の言葉をもらえる瞬間が増え、その喜びがやりがいに変わっています。最近では、住宅ローンの支払いが難しくなった方々をサポートする任意売却の仕事にも取り組み始め、新しい生活への第一歩を支えられたらと思っています。これまで挑戦したことのないスキルや知識を学び、提案できる幅を広げていくことで、もっと「ありがとう」をいただける仕事をしたい。そんな自分自身の心の変化を感じています。RE/MAXに入ってから、今が一番忙しい時期かもしれません。でも、自由な環境のおかげで、色々なことにチャレンジできると実感しています。この仕事を通じて、もっと多くの人に感謝される瞬間を積み重ねていきたい。そして、家族や大切な人たちと一緒に幸せを感じられるような人生を歩んでいきたい。それが僕の一番の目標であり、これからの原動力です。あの時サラリーマンを辞めて、この道を選んで、本当に良かったです!