STORY

自ら探し、つくる――成功への道のりでつづけたこと
RE/MAX L-Style 小谷 真千子REMAX×STORY

エージェント

RE/MAXが日本でスタートした2014年当初、私は大阪本部でFC加盟営業の仕事をしていました。でもそのころはエージェントモデルが日本では確立されていなかったので、成功事例もない状況。

なかなかRE/MAXのビジネスモデルが浸透しない日本で、不動産未経験である自分が自らエージェントとなって、ロールモデルになりたいという想いから、エージェントへの転身を決めたことがエージェントキャリアのスタートでした。

もともと、子供のころから家のチラシや間取りを見るのが好きで、大学を卒業してから最初は住宅メーカー、その後は保険業界で勤務した経験があったのですが、まさかゆくゆくは自分が「家売るオンナ」になるとは思ってもいなかったです(笑)。

 エージェントになったばかりのころは、宅地建物取引士の資格は持っていたものの、不動産仲介は未経験だったので、本を読んだり、わからないことは周りに聞いたり、先輩に一緒に同行してもらったりしながら、案件ごとに業務を必死に覚えていきました。保険業の経験から、人生のターニングポイントや相続でお悩みの方より、不動産やライフプランのご相談を受けることが多かったです。いつか独り立ちできるように日々勉強し、クライアントから信頼を得るために、とにかく一生懸命、丁寧に仕事をやり抜くことを心がけました。

初めてお預かりしたのは、物件の売却を考えている方からの数百万円の案件。売主さんから直接お預かりした最初の案件で、売主さんからは早く契約日を設定してほしいといわれたのですが、買主さんとの交渉がうまくできなくて大失敗。

この経験を通じて、エージェントは、売主・買主の両方ではなく、どちらかの代理人として、クライアントさんに寄り添うことの大切さを痛感しました。

この取引はエージェントを始めてから4カ月経ってやっとの取引。3カ月売上ゼロの状態だったので、このままではエージェントとして続けられないなと思い、現状を打破するには何でもやるのでなくやらないことを決め、リピーターを増やす必要があると思うようになりました。リピーターを増やすために、私が行き着いたのは大家さんに照準を絞るということでした。もともとの知り合いにも大家さんがたくさんいるし、誠意を持って対応すればリピーターになってもらえるんじゃないかなと。

そんなことから、収益不動産のご相談も増えていくにあたり、クライアントさんが求めるレベルに到達するには、もっともっとスキルを磨かなければならないと感じる場面が増えてくるようになりました。

 

収益不動産経験に長けたオーナーを探し始めたタイミングで、現在のRE/MAX L-Styleの大西征昭オーナーが、FC加盟営業当初に出会ってから3年越しのご縁でRE/MAXへ加盟することになり、大西さんのRE/MAXに対するあたたかく強い想いに感動し、自宅から一番遠いオフィスだったのですが、移籍を決意。それが今も所属しているオフィスです。

エージェント活動の中でとくに印象的だった出来事は、クライアントさんからいただいたある言葉でした。そのクライアントさんは私のブログの記事に映っている2018年のラスベガスコンベンション(通称:R4)で浴衣を着て日本のフラッグを持った姿を撮影してもらった時の写真を見てくださった方でした。

その写真について聞かれた際に、あれは表彰式ではなくていつかR4で日本人初の表彰台に登りたいという想いを込めて写真をとってもらったことをお話したんです。

そしたら「小谷さんは、当社が抱えているいろんな課題を解決してくれる。小谷さんにはとてもお世話になっています。必ずトップを取らせます。小谷さんから買いたいと心底思う。オフィスを移籍しても、小谷さんを指名します」とエージェント冥利に尽きるありがたいお言葉をいただいて。

その言葉が原動力となって、2019年のR4では、日本国内では2位という結果でしたが、100%CLUBの表彰台に登ることができました。そして2020年は、日本国内で1位を獲得し、日本人初「PLATINUM CLUB」にランクイン、ラスベガスで表彰されました。

 

私は、RE/MAX JAPANのエージェントサイト( https://remax-agt.net/ )へも極力記事を投稿することを心がけているのですが、そこではこのような「お客様の声」を中心に記事を書いています。

クライアントとのエピソードなどに深く想いを込め、SNSやブログで記事にして公開シェアすることで、Instagramのフォロワーから売り情報をいただき、ご契約が決まることもありました。

そのほかにも、Facebookで投稿した記事を見た大家さんが収益案件を預けてくださったこともありました。ブログを読んでいただいた方から、収益マンションを買いたいという要望が入るなんてことも!

出会った人に自分からの売り込みは一切しないのがモットーなのですが、「小谷さんに任せたい」と相手から言ってもらえる状況が続き、おかげさまで、忙しい日々を過ごしています。

ただ、どんなに忙しくてもRE/MAXのトレーニング、FC加盟セレモニー、開業レセプション、エージェント交流会や海外からエージェントやFCオーナー(通称:オフィスオーナー)が来阪した時の会合へは必ず参加するよう心がけています。

最近では、メインが収益物件の売買のため、アメリカ認定資格を4つ(CCIM、CPM®、CIPS®、CRS®)を取得しました。4つの資格ホルダーは日本ではわずか数名です。

そして、JARECO(日米不動産協力機構)やAREAA(全米アジア不動産協会)、IREM(全米不動産管理協会)、CCIM(不動産投資顧問協会)に加盟し、日本国内に留まらず、海外のネットワークを広げることにも力を入れています。

AREAAのカンファレンスではビバリーヒルズ、IREMの総会では日本全国どこへでも。最近は、北海道から福岡、世界を飛び回っています(笑)。

 

そのほかにも、自分の経験や体験をほかのエージェントさんやオフィスへ共有するため、所属オフィスはもちろん、その他のオフィスにもお声がけし、合同のトレーニングを行ったりもしました。

未経験のエージェントでもやればできる!ということを伝え、背中を押してあげたいんです。

なので全国のオフィスからお声がけがかかってもいつでも対応できるように、常に内容をアップデートし準備をしています!(笑)海外コンベンションにも必ず参加して、ネットワークづくりと自分自身のモチベーション維持に繋げています!

 

エージェントの活動を通じて、雲の上の存在だったセミナー講師の方や業界での著名人や書籍執筆者と実際に知り合うことができ、Facebookを通じて親しくなれたこと、ご縁が広がっていくことを肌で感じています。

仕事は与えられるのでなく、自ら探しつくり出していくこと。そして、これこそがエージェントの働き方そのものだなと。アメリカのエージェントのように、日本のエージェントもステイタスのある地位に上げていきたい。クライアント目線の提案を貫く、志の高い方が集まれば、必ずそのような世界観をつくることができるんじゃないかなって。

今後は、活動の幅を広げるため、海外への語学留学などにも挑戦していきたいなと思っています。No.1でなくても良いんです。クライアントのOnly1であり続けます。