STORY

探求が繋ぐ新たな探求――そこで得てきたもののとは
RE/MAX L-Style 尾藤 陽二REMAX×STORY

エージェント

小学生の頃、ふと、「自分が生まれてきたのには意味がある」と思うようになりました。

そう思うようになったのは、当時、喘息持ちで薬が欠かせなかった頃。

利き辛くなるたび強くなる薬で手足が痺れるようになり、お医者さんは病気を治すのが仕事なはずなのに、ただ薬だけを渡してお金を得ることが仕事なんだと、子どもながらに不信感を持つようになっていったんです。

さらに当時は世の中的にも、冒険よりも安定な職に就くのが良しとされていた時代。

大人ってつまらないな、大人になりたくないな、生きていくって何だろうって考えるように…。

でも答えを探すうちに、自分が生まれてきたのにはきっと意味があると、あるとき根拠もなくそう思うようになったんですよね。

今思えば、そう思うことで、幼いながらに前を向きたかったのかもれませんね(笑)。

 

そこからは、気になることはとにかくやってみようという姿勢で歩んできました。

大学選びも、物質的観点からも人間が生きている意味を検証してみようと、物理学を専攻。

しかし、学んでいくうちに日々進化、更新する物理学という分野では本当の真理には到底辿り着けず、学問で人の知れる限界を早々に感じてしまうように…。

人生で一番悩み苦しんだんじゃないですかね(笑)。

で、学問で無理ならと、悩んで考えついた先は「禅」の道。論理性でダメなら感性で探求していこうかと。

坊さんになると家族にまで宣言しました。

まぁ、案の定、大反対されましたが(笑)。それでも、修行に出向いたのですが、そこで放った坊さんの一言で、すぐにその道も閉ざされてしまうことに…。

『目指す最終地に辿り着いた者がいるかどうかは、、、知らない。』(笑)。

探求すべき道ではないだろうなぁと、すぐに諦めました(笑)。

 

さて、論理性や感性で求める答えが見つけられないなら、何をすればいいんだとさらに頭を悩ませ、、結果、辿りついたのは「体験」でした。

体験を積めることは何かと考え、卒業後はパナソニックのエンジニアに。

企業へ行けば、いろいろな世界観を持つ多くの人達との出会いを通して、いろんなことが体験ができるだろうと考えたんです。

日々の研究から、20以上の特許を取得したり、1000億円規模の工場建設で100億円ほどのプロジェクト責任者を任されたりと、たくさんの経験をさせてもらいましたね。

ただ、入社当時から、起業志向はあり、常にそこは考えながら仕事をしていました。

パナソニックは15年弱務めたのですが、趣味の山登りからインスピレーションが湧き、農業に興味を持ち、最後の数年は休暇の度に農業体験で全国を巡る日々。北海道から九州まで全国100人近くの農家さんから経営のお話を聞きました。どのような土地で始めればいいのか等、生の声から学ぶことは多かったですね。

パナソニックからの起業で農業?と思われてしまうかもしれませんが、エンジニアと同じモノづくりであるので、探求する方向は同じ。良いモノを作れば売れる、喜ばれる、そのイメージでした。

退職し、有機みかん園で農業を始め、さあどんな展開になるかと1年経ったところで、結果はなんと惨敗…。スタートが少し遅れたことで畑が荒れてしまい、予想の10分の1程の売り上げにしかなりませんでした。自分の力で畑の改善には10年はかかることがわかり、しかたなく断念することに。

 

そこから、現在に至る会社を創業。

立ち上げ当初から、起業の先輩たちからたくさんの学びを得て、それを事業化してきました。

本格的に取り組むようになったのは教育事業。

さまざまな視点からの経営者向けスクールをプランニング。集客~開催~サポートまでを主催し14期目になります。

あるとき、取り組んでいた東洋哲学の経営スクールで、「100年経営100年家系」という考え方に出会い、『土地』が人間に与える影響が大きいと学びました。

どこで事業を営むかも、土地によって経営成果に違いが出ると。

農業の時にも感じた『土地』というキーワードにまた出会い、これは探求せずにはいられなくなり、土地といえば不動産業、ということで宅建士の資格を取得することにしたんです。

 

無事取得できたものの、新規事業で始めるには実務経験がないので、どうしようかと思案中、後に所属することになるRE/MAX L-Styleエージェントの小谷さんの顔が頭に浮かびました。

3年程前に知り合い、SNSで不動産エージェントとしての活躍をよく目にしていたんですよね。

早速小谷さんに連絡を取り詳細を聞いてみると、これはイイ!とすぐに思いました。

RE/MAX L-Styleには、不動産業歴30年以上の大西オーナーと20人のプロエージェントが在籍していて、不動産仲介はもちろん、資産運用、相続対策、不動産経営など、不動産に関わる全てのジャンルで専門家がいるとのことで…。今の自分がお客様、社会の役に立つには最適の環境だったんです。

オフィスを訪問した時のエージェントの皆さんのご対応もとても爽やかでした。

さらに大西オーナーのRE/MAXへの愛情がすごい(笑)。

RE/MAXビジネスモデルを心から信じ、これで皆を幸せにしたいと本気で思っているからこそ、ここまで時間を使っているんだと、生き様に説得力があり感動しました。

加盟するのに迷いはありませんでしたね。

■左からRE/MAX L-Styleエージェント小谷氏、大西オーナー、本人

エージェント活動を始めてからは、過去の実体験から心がけていることがあります。

私自身これまでの人生で何回か不動産取引を経験しましたが、なんとなくいつもモヤモヤしていて、スッキリせず…。これで本当に良かったのか、という思いがいつもあったんです。

それって、本当の希望がうまく伝わらず、もしくは気付かず、妥協していたんですよね。

 

なので私が活動する上では、お客様の本当の希望を引き出すためにも、まずは自分がお客様へ最大の関心を持ち、できる限りのヒアリングをしています。

お客様の声をもとに徹底的に必要なデータを集め、個人の主観で良し悪しを提案するのではなく、学術・先端の考えを取り入れ、数値化して論理的な提案をすることを心がけているんです。私の得意な分野でもありますからね。
一人のお客様に時間をかけられるエージェントという立場も存分に生かしています。

今後も最適なご提案をするために、今は不動産の最先端である米国のCCIMという不動産投資顧問の資格も勉強中です。

 

また、これからは対象の取引にだけ焦点を当てるのはなく、お客様の人生を通してその不動産取引が最適であるかを『相続』の観点からも考え、「相続対策コンサルタント」として、資産を最大化し継承できるお客様のベストを見つけていきたいですね。

というもの、『土地』を探求するきっかけとなった「農業」や、「100年経営100年家系」の考え方に、「土地は『豊かさ』を生んでいる」と感じていて、土地選びも、その土地を守り抜くことも、すごく重要だと思っているんです。

お子様やお孫さん、ひ孫の先や地域の未来にその『豊かさ』を残していくためにも、その場限りではなく広い視野で考え、お客様が直面している課題はもちろん、今後起こりうるかもしれない問題にも解決できるような提案を処方していこうと思っています。

 

とにかくやってみる精神になってから、いくつもの壁にぶち当たりながらも、いろいろな事に前を向いてチャレンジしてきました。

この探求ぐせはもはや治りませんね(笑)。これからも良くも悪くも続くんだと思っています。

でもそうやって得たものが自分の中の‘学び’と‘感性’と‘体験’となり、結果としてお客様や社会に役立つものとなれば、そこに「生きてきた意味」があるのかなと、最近思うようになりました。

新たなステージである不動産への探求も楽しくてたまらず、子どもの頃に思った「大人ってつまらなそうだな」は、完全に打破したと思っています(笑)。