STORY

たどり着いた理想的な働き方――経験を恩返しに
RE/MAX L-Style 坂田 忠士REMAX×STORY

エージェント

▲写真左

私は大阪で生まれ、大阪のシンボル『通天閣』に程近い下町で育ちました。

 

子供の頃は活発で毎日友達と楽しく遊び、両親が魚屋を営んでいたので、来店するお客様にもずいぶん可愛がってもらっていましたね。

 

そんな自分も高校卒業を迎えるにあたり、進路を考える時期に。

両親の仕事をみていると、魚屋は仕入れがあり、売れ残ればロスになる、と子供ながらに仕入れの必要がない商売に憧れを持つようになっていました。

まぁ、本音のところは女性にモテそうなこと、煌びやかな世界に見えたこともあり、選んだのは美容師の世界(笑)。

人と話すことは苦手ではなかったので、最初の頃は楽しく仕事をしていました。

しかし、収入面を考えたときに、『今の働き方では、どれだけ頑張っても月収50万円の壁は超えられないな。』と感じるように…。

客単価を上げる、対応人数を増やす、独立する、など色々なことを考えましたが、どれもしっくりこず、また、同級生がカリスマ美容師と呼ばれ、彼と自分との違いを比較したとき、新しい目標に向かおうと転職を決意したんです。

 

ちょうどバブルが終わった頃で不動産業界が面白いと聞いていた時に、タイミング良く賃貸の不動産会社の求人を見つけました。稼げそうだったこと、接客に自信があったこと、そして何よりもスーツを着て仕事がしたかったこともあり、さっそく面接をしてもらうことに。

とにかく働きたかったので、いろいろご説明いただいたのですが、最終的には社長さんが言った『頑張ったら稼げる!』という一言で入社を決断。

そこからは、がむしゃらに働きました。

実はその会社の営業スタイルはフルコミッション方式(説明は受けていたらしいです笑)。そのことに気付いたのは入社2か月目でした…(笑)。そのくらい、ひたすらに頑張っていたんですよね。業界未経験でいきなりのフルコミ、当時の自分を褒めてあげたいですね。

 

 

そこでの営業方法は、ビラ(今でいう物件チラシ)を根気よく配って反響を待つというもの。ご案内できる物件も少ない中、どうしたら来店いただいたお客様のご要望に合った物件をマッチングできるか、常に考えていました。今の提案力はその頃の経験で培われたものだと思います。

 

入社して1年がたった頃、ステップアップのため別の不動産会社への転職を検討。

賃貸は好きだったので、某大手賃貸仲介会社へ興味を持ちました。当時その会社では、同業者は雇用しないというルールがあったそうなのですが、運よく採用され入社することに。

 

ビラから反響を取り自身の営業力のみで売り上げを上げていた前の会社と違い、常に物件情報が豊富にあり、定期的にお客様の来店があるという世界に、最初は驚きました。

数ある仕事の中で私が担当したのは、建築確認済みの物件のリストから所有者様にアプローチし、物件管理を任せてもらうという仕事。今までのお客様は部屋を借りたい人だったので、これまでの営業手法とは大きく異なり、感覚をつかむまで苦労しました。ただ、この3年間の経験は確実に今に活きていると思っています。

 

数年経ち、信頼していた上司がお店を離れたのをきっかけに一旦退職をしたのですが、当時の上司から『もう一度一緒に仕事をしないか?』と連絡を受け、再び不動産業界に。

そしてその会社で、のちのRE/MAX L-Styleのオーナーとなる大西さんと出会ったんです。大西さんの最初の印象は、かっこつけの風変りな人(笑)。

お互い営業マンではありましたが、当時の営業手法や考え方は違っていたかもしれません。

 

しかし大西さんとは不思議とご縁があり、お互いそれぞれの人生を歩む中でも親交は続き、仕事で関わることもありました。大西さんが独立し、新店オープンの時にはお手伝いにも行ったりと、懐かしい思い出がたくさんあります。

▲写真左より三番目

RE/MAXの存在を知ったのは、2018年9月、大西さんがオーナーを務めるRE/MAX L-Styleのオープニングセレモニーの時でした。たくさんの方々がオフィスに駆け付け、新たな門出をお祝いしておりましたが、自分自身は大西さんがどんな事業を始めたのか、その時はわかっていませんでした。

 

そんな私がRE/MAXに関わることになる日が…。

2020年の年明け、大西さんからお電話をいただいたんです。奇しくも知り合いと共同経営する不動産事業で、方向性の違いから別の道を模索している最中。

その電話はなんのたわいもない会話でしたが、自身の状況を伝えるや否や、『いつから来れる?』との質問。私は即決で『4月からお願いします。』と伝えました。

実はRE/MAXの仕組みやエージェントの働き方は理解していませんでしたが、大西さんとなら公平で良好なパートナー関係を続けられると直感的に思ったんですよね。

 

今はもちろんプレイヤーとしても活動していますが、大西オーナーが私にしてくれたことを、少しでも恩返しすることが自分の使命だと思い、経験の浅いエージェントのサポートも意欲的に行っています。教えることで自己研鑽にもなりますし、逆に教えられることもたくさんあります。

 

自分の店を持たないかと聞かれることがありますが、その予定は…、全くありません。(笑)

これまでこの業界で色々な働き方を経験してきましたが、エージェントスタイルが理想の働き方だと思っています。自分の裁量で動けながらも、ビジネスにおいて必要な環境やサポートを提供してもらえる。こんな働き方は他にはないと思います。

 

L-Styleが、そしてRE/MAX JAPAN全体がよくなることを願って、体が動く限りこれからも自分ができることを精一杯頑張りたいですね。