STORY

心にとどめた言葉がテーマ――独立だからこそ得られた喜び
RE/MAX Advisors 中島泰彦REMAX×STORY

エージェント

高校卒業後、とりあえず仕事をしようと選んだのは自動車の部品工場。

当時は何をしたい、とかあまり考えていませんでした。そこで3年程働いていましたが、ふと大学に行こうと思い…21歳で大学受験。合格はしたものの、学費は全て自分で支払っていたため、華の学生生活ではなく夜中までアルバイトに明け暮れる毎日。夏休みは、前職の工場のご厚意もあり、派遣社員として毎日8時~17時まで働いていました。そんな生活でもなんとか留年はせず25歳で無事卒業。

 

さて、ここから心機一転の社会人生活!と、胸を躍らせていたのも束の間、新卒で入った商社はなんと倒産…。2社目の会社も営業所の閉鎖という事態に(笑)。

自分に変なものが憑いているんじゃないかと心配にもなりましたが、3社目に選んだ会社は保険会社の大手。在籍中、倒産も閉鎖もなかったので良かったです(笑)。

 

保険業に進もうと思ったのは、2社目の会社員時代、またふとファイナンシャルプランナーの資格でも取ろうかなと専門学校に通い、資格を取得したのがきっかけでした。

大学では経済を学んでいたので、お金に関する知識は人を助けることができると、なんとなく思っていたんですよね。

 

さあ今度こそ安定した社会人生活!と言いたいところですが、保険業界は半分フルコミの世界で、最低賃金のベース給に頑張った分のコミッションがお給料。

なので、稼げる人もいれば稼げない人がいるのも当然の話で…。面接時に頑張れば収入は青天井だよ!とそれを素直に聞いた私も入社を決めましたが、そんな甘い世界ではなく半年程で辞めていく人を何十人と見てきました。

まあまあ山あり谷ありではありましたが、気づくと在籍してなんと10年に。

保険については一通りのことを学べたので、ここが節目かなと考え、独立することにしたんです。

 

独立するからには、保険業と新しい何かとのコラボを考えていて、それが不動産業でした。

実際、生命保険の保険金設定についてはライフプランを行い算出するのですが、その時に不動産のご相談が入ることもあり…。自分で扱えるようになれば、お客様にもっと寄り添った提案ができるのではと思っていました。

 

なのでまずは宅建士の資格を取りましたね。ただ取得したものの、不動産は実務経験を経てスキルが身についていく業界。といっても不動産会社の就職するわけにはいかず、フルコミのような形態で学べる環境がないか探していたところ、RE/MAXの不動産エージェントという働き方を見つけました。

 

早速、RE/MAX JAPAN本部で開催しているセミナーに参加。

働く時間や場所が自由であったり、未経験でも指導してくれる環境、会社都合ではない営業スタイルは、私の希望する働き方でした。

その後、お話をしていただいた現所属先のRE/MAX Advisorsの岡オーナーとスタッフの大島さんのお人柄も、エージェント加盟の決め手となりましたね。

 

不動産エージェントとして活動を始めてまだ7か月ほどですが、いろいろな経験をしました。昔の慣習が色濃く残る業者さんと取引したときには、ある意味イイ経験をしたと思っています(笑)。

実際に体験することで、こんなこともあるのかと想定の幅が広がりましたからね。

それから、不動産といっても売買・賃貸・管理、その他にも多岐に渡る取引があり、学ぶべき知識も思った以上に多く奥が深いと感じています。でも、その引き出しが多ければ多いほどお客様にとって喜んでいただけることも多くなるので、学びは尽きません。

RE/MAXのオフィスには不動産業大ベテランのオーナーやスタッフの方々がいて、わからないときには都度聞くことができるので、スキルアップには理想の環境です。

 

 

今、保険業と不動産業に携わっていますが、やはりとてもマッチしていますね。

保険同様、不動産のご提案にも資金計画等、ライフプランが必要であり、ここは自分の強みになっています。

例えば、住宅ローンの組み方はもちろん、老後の資金の貯め方をレクチャーしたり、各種保険料の見直しなど、お客様にとって有意義な情報をお伝えしています。

経験上、保険料を必要以上に支払っているケースが多く、減額できた保険料の分を住宅ローンや老後の資金計画に充当できると、購入できる金額も変わってくるんですよね。

なので、希望される物件の条件を聞くよりも前に、まずはお客様の現状をしっかりヒアリングしてから次のステップへ進めるご提案を心がけています。

中にはお客様にとって不動産購入のタイミングではないこともあるので、そのときはもちろん正直にお伝えしていますよ。

 

私は20年以上心に留めている言葉があるのですが、それは「売り上げ1番になるな・お客様のためを常に考えなさい」という、以前お世話になった上司の言葉。

会社に属している以上、お客様本位ではなく会社都合で動かなければならない場面があり葛藤することがありました。

お客様と信頼関係を築くには、中立公正な立場での提案が必要です。

独立をして良かったと思うことは、これを全うできること。もちろん大変なことも多いですが、自分が信じる道でお客様に喜んでいただけることが素直に嬉しいです。

これからも「あなたに相談して良かった」と、その瞬間だけで終わらないエージェントでありたいですね。