オフィスオーナー
RE/MAXに加盟した決め手は、一言でいうと「感覚的にピンときた!」という事に尽きます。
新卒から約20年この不動産業界にずっとおり、約10年前に宅建業者として独立してからは、事業の大きな発展性はないと分かりつつも、人を雇ったり増やしたりという事に関しては、必要性を感じながらも二の足を踏んでしまうという状況が長らく続いていました。限られた自分の時間と労力で仕事を1から10までひたすらにこなすという日々を続けていましたが、心の中では何か良い方法はないかと考え続けていたと思います。そんな折に様々なご縁もあり、RE/MAXに出会いました!
今の自分の置かれた状況、自分自身のこれから目指すビジョン、自分の特性とこれからの時代を考えた時に全てが合致して、「やらない理由がない」と思えました。
元々不動産業界の先輩の方から、アメリカの不動産業界は日本よりも遥かに健全で進んでいる事、特に住宅分野においては女性のエージェントが活躍しているという話を聞いていました。その後、CPM®(米国不動産経営管理士)とCCIM®(米国不動産投資顧問)というアメリカの不動産資格を勉強し取得していたので、新しいスタイルとはいえ理解は早かったと思います。また、その時の同期や既に知り合いの業界のお仲間の方々が加盟していたのでその安心感もありました。
北海道リージョン、そして本部CEOの佐久川さんはじめ、他のオフィスのオーナー、エージェントの方々といったRE/MAXに関わる人たちの姿を見て、風通しの良い雰囲気にどんどん惹かれていき、自分もこのRE/MAXメンバーの一員になりたいと思うように…。
エージェントさんの活躍できる環境をつくりあげ、一緒にチームとして働きたいという想いが一層強くなり、気づけばオフィスオーナーとして加盟していました。
私が不動産業界に携わるようになったのは、当時東証二部へ上場していた会社へ新卒で入社したことがきっかけでした。大学卒業まで22年間過ごした北海道を離れ、神奈川県内の支店への配属。入社した会社は当時それなりの規模の企業だったので、全国の支店へ入社した同期はなんと400名。会社は一部上場を目指しており、(入社した丸2年後の丁度自分が退職したタイミングで一部上場を果たしました。)常に目標数字、いわゆるノルマに追われていたので、休日買取りという形で休みの日も出社していました。勤務時間も1日15時間は当たり前。気づいたときには一年で同期の約半数が離職をしていました。私自身もライフスタイルなんて関係なしの働き方で2年目のまだ24歳という若さで十二指腸潰瘍を患い入院。妻の出産前という大事なタイミングで本当だったら自分が支えなければいけなかったのですが、逆に面倒をかけてしまうという始末(苦笑)。しかも、お医者さんからはこのままだとガンになる可能性もあると言われ、心と身体両方の大切さを痛感しました。思い返してみてば自分の好きだったこと、スポーツをしたり、音楽を聴いたりなど、全くできず、自分が自分でなくなってしまうような感覚、自分らしく生きられないことへの不安と恐怖心をもち、こういう働き方は長く続かないなと退職を決意。
実は、最低でも3年は勤めてそのまま妻とワーキングホリデーで海外に滞在しようという計画をしていたのもあって(結婚後わりとすぐに子どもを授かったため、それも叶わず(涙)笑)、僅か2年足らずで北海道へ戻ることにはかなりの抵抗はありましたが、生まれ故郷の札幌へ帰ることにしました。
その後は父が経営していた建築系の不動産会社に出向という扱いで働くことになり、当初は主に当時競売等で取得していた自社物件の賃貸管理から始め、その他会社の体制整備といった総務的な仕事をしていました。しかし、約半年後に複数の売買営業担当が同時に辞めてしまい、急遽私が売買業務全般を担当することに。はじめは右も左も分かりませんでしたが、長女が産まれたばかりというタイミングでもあったので、とにかく一生懸命働きました。
(主に新築戸建の住宅営業だったので、土日も関係なく3カ月休日はなしといった期間も。)
また父の会社ではありましたが、無駄な残業や朝8時半までに必ず出社するというルールに疑問を感じることや、給与体系に関しても年功序列の公務員的な体制に不満を感じることもしばしば。
また自分は20代のうちに2人の子供を授かり、それなりに子育てにも関わってきたつもりでしたが、当時は男性の育児参加への理解があまりない環境で他の社員の手前肩身の狭い思いをした事も多々ありました。
その中でだんだんと仕事も覚え、不動産実務の知識を深め、仕事の幅をもっと広げていきたいという自分のやりたいこと・方向性も見えてくるようになり、独立を強く意識するように。またそれに伴い約15年前には宅建資格やFP、そして今年国家資格になったばかりの賃貸不動産経営管理士の統一前の資格等も取得するに至りました。
実は、学生の頃はスポーツばかりしていて、自分で目標を決めたらそこにまっすぐ向かうという性格。幼少期から水泳、小学校では少年野球、中学校ではバスケットボール部と、常に目標を持ち途中で投げ出す事なく一定の区切りまではきちんと続けていました。また高校以後の進路を考える際には、スポーツを続けるからにはオリンピックに出たいという想いが芽生えるほどに。自分でいろいろと調べた中で、個人競技のボクシングでならその夢が叶うのではないかと思い、札幌にある北海道内随一の強豪校へ入学することに。高校・大学の計7年間アマシュアボクシング競技を続け、オリンピックという夢は叶いませんでしたが、全国大会へは6度出場し、全国5位という成績を残すことができました。(当時の自分としては到底納得することはできませんでしたが!苦笑)
そんな性格ですから、仕事も他人から目標やノルマを決められるのではなく、自分の目標は自分で決める方が合っているんですよね。さらにはもっと自由に働きたいという気持ちもあったので33才の時に独立を決意。それまで住宅用地の仕入や、土地・戸建て・マンション・賃貸アパート等の収益物件の売買仲介、新築賃貸マンションの企画等の業務を行い、幅広い分野の不動産業務の実務経験を活かして、どうせやるなら不動産のことなら何でも応えられるようにしたい。お客様の不動産にまつわるどんなお困りごとでも解決する窓口になりたいという想いで宅建業者としてのスタートを切りました。
そこからは不動産のお困りごとを解決する不動産のプロフェッショナルを目指して、売買仲介を中心に、買取再販や賃貸仲介・管理、その他にも店舗出店開発、設計事務所等とタックを組んで注文住宅のプロデュースなど、事業を幅広く展開。
会社も多少軌道に乗ってきた頃、自社で社員も雇用して会社を大きくしていこうと思った事もあったのですが、若い社員と雇用条件をめぐるトラブルがあり、労働裁判まで経験することに。その時は非常に残念な思いをしました。それ以降は社員を雇うことになかなか踏み出せずにいて、一人でやる気楽さはあるものの、事業の拡大ができないジレンマを感じていて…。そんな時、RE/MAXの広告を見かけました。
雇用となるとどうしても上下関係になってしまうところ、「エージェントモデル」という形なら対等な関係で仕事ができるのではないかと直感で感じましたね。お互いの考え方に共感をもてる同志と、学び合い、高め合い、支え合うことができる。信頼関係を築きながら、ワンチームとなって仕事の幅を伸ばせる。シンプルにWIN-WINの関係が築けるなと。そして、私の不動産業界20年の経験(数少ない成功と数えきれない失敗を含む。笑)や自分の長所がエージェントさんの役に立つのではと思いました。
オフィスをオープンしてから約1年が経ちますが、エージェントさん達との対等なコミュニケーションの心地よさと、他のオフィスやリージョンとの結びつき、表彰制度にもやり甲斐を感じており、モチベーションになっています。
まだまだ走り出したばかりではありますが、エージェントさんがやりたいことをどんどん応援して、自由でありながらも、お互いが学びあい、助け合う事によって向上していけるオフィスにしたいと思っています。人と人との結びつき、縁や絆を大切にするオフィスでありたいです。
また今春からNHKテレビドラマ化が決定した漫画「正直不動産」にもある様に、人として正しい行いをして、顧客や他人に対して役に立つこと、良い事を続ける。そうやってしっかりやっていれば結果は後からきっとついてくると信じています。
学生の頃は、チーム競技と個人競技の両方のスポーツを長い事経験しましたが、結局は個人競技でも一緒に練習する仲間や見守ってくれる指導者の力が大きい事も学びました。要するに選手が伸びるかは環境次第なんですよね!オフィスとエージェントの関係もこれに近いものかも知れません。
エージェントさんにはそれぞれの目標や夢、将来に向けて、自己実現をしていける空間を提供したいと思っています。
また北海道のみならず、日本全国各地の不動産取引、世界中の不動産取引にも挑戦していきたいです。北海道の不動産を日本全国の方々へ、さらには世界各国の皆さまへの橋渡しができたら良いなと。そのためには、益々の地元密着、地元のことは誰よりも詳しい存在になるのが必須。こうしたことは、北海道に居ながらも全国の強豪と互角以上に渡り合い、日本から世界を目指すという、スポーツに熱中していた学生時代から何も変わらない想いでもあります!その時のように、RE/MAXでなら世界の舞台も目指せるなと!
もしかすると、自分の感覚的には、スポーツが不動産ビジネスに置き換わっただけかもしれません! (笑)
まだまだ一般のお客様にとって、必ずしも健全とは思われていない日本の不動産業界ですが北海道の正直不動産業者として、欧米並みに働く人の地位向上と業界の発展に寄与する事を目指します!
全国のRE/MAXメンバーからも刺激を受けながら、不動産業務に対する熱い想いを常に持ち、エージェントを全力で支援するオーナーとして、エージェント・社会・業界の役に立つことができれば本望です。