大学在学中に行ったアメリカへの短期留学が、海外との繋がりを持つきっかけでした。

1カ月のみの滞在だったので面白さを感じ始めたところでやむなく帰国…。
卒業後の進路を考える時期になり、このまま就職することに違和感を覚えたので、もう一度現地で学び広い世界を見てみようと、不完全燃焼だった留学を思い切って決断。
それまでは比較的レールの上を歩いてきた人生でしたが、実はそこには心はなく、初めて心が求める道を選んだ行動でした。

 

渡米期間は2年半。NYで語学とファッションを学びました。
もともとファッションが好きで憧れのカリスマプロデューサーもいたので、ファッションマーチャンダイズが学べる学校へ。在学中にファッション関連のコンサル会社でインターンシップも経験し充実した毎日でしたね。
そのまま住み続けることも考えましたが、自分がこれから仕事をしていく上で強みが生かせるのは日本だと考え、帰国。

 

帰国後は自分のお店を持つことを前提に、修行がてらまずは実店舗で学ぼうとセレクトショップの販売員になりました。

長く在籍するつもりはなかったのですが、運良く入店後2カ月で店舗売上の1位を獲ってしまい、研修終了時に偉い人と話すことに（笑）。
上司にはすぐに辞めようとしていることがなぜだかバレてしまっていたので（笑）、自分のプランを正直に話しました。

すると、それを会社レベルでやってみないかと提案されたんです。

そのとき話した上司は女性で、既にお店を任され海外へ買い付けにも行かれていたので、私もやりたいことをできるのではと、販売員生活を続けることにしました。
とはいえ、販売員は時給850円…。
周りの友達は社員としてすでにバリバリ働いていたので、「バイトなん？笑」と笑われたときには、これで良かったのかと、正直迷うこともありましたね。

 

販売員生活も2年程経った頃、さすがにこのままでは良くないと、会社へ直談判。
すると、待っていたかのように空きテナントが出て、お店を任せてもらえることに。

そのとき、25歳。ここから楽しくも怒涛の日々が始まりました。

 

 

お店作りや運営は良い意味で丸投げスタイル（笑）。

商品企画、店舗管理、採用など店舗運営に関わることを全て自分で決めていかなければならない大変はありましたが、自分の好きな商品を海外で買付けし、お店に並べ、それを手に取るお客様の笑顔を見ることが、本当に幸せでした。

買付け先は留学中に開拓したL.Aの卸業者。

当時そこで見つけた洋服は、安い上に日本にないような華やかな可愛いものばかりだったので、日本で絶対売れると確信していたんです。
いつか仕事でここに戻ってくると心に決め、諦めず行動し、結果実現できたことは大きな自信に繋がりました。

 

仕事は忙しくもやりがいがありましたが、レディースのアパレルショップだったため、働くスタッフは女性ばかり。にもかかわらず、会社の体制は整っておらず、土日祝日、お盆、お正月はもちろん出勤。
労働時間も10：00~21：00までと、このままではこれから結婚、妊娠、出産を経て働き続けることは難しく、スタッフ含めいつまで働けるかという一抹の不安を感じるようになっていました。

そんな不安を抱えながらも結婚が決まり、会社へ今後の就労体制について相談に行ったところ、解決できるような話にはならず…。仕事を辞めたいわけではありませんでしたが、ここに居続けることはできないと感じ、ある程度結果も残したし、やりきった感はあったので、ショップオープンから7年、走り続けた日々に一旦幕を閉じました。

 

結婚後、二人の子どもに恵まれ、二人目の保育園が決まるまで6年間は専業主婦。

ずっと仕事をしてきたので、隙間時間になにかやりたいなと考えていたところ、主人の投資物件で空室だった一室をAirbnbで任されることに。海外の方とのコミュニケーションがとても楽しく、不動産の仕事に興味も持つきっかけにもなりました。

その後、二人目に妊娠をきっかけにマイホームを売却、購入することになったのですが、そこで不動産の仕事って女性目線が大切なのではと痛感。案内への配慮だったり、提案内容だったり、私だったらこうする、というアイディアが溢れ出てきたんです（笑）。

逆に、知りたいポイントをきちんとおさえて提案してくれた営業マンへの信頼は強くなり、この人から購入したいと思うようになりました。

マイホームの売買においては、女性の意向が重要視されるので、同じ目線を持つ女性の力が生きるのではと、不動産業界を目指すことにしたんです。

 

そこから宅建の勉強をし始め無事合格。

早速不動産会社に入るべく転職サイトに片っ端から登録して求人を探しました。
しかし面白そうな仕事はあっても、どの会社も就労時間が長く、未就学児の子どもを二人育てながらだと家が回らなくなるなと、パートタイムの仕事も探すことに。しかしパートだとやりがいを持ってキャリアを積めるような仕事はなかなか見つからず、なにか妥協しないといけないのかとモヤモヤしているところ、ママ友からリマックスの話を聞いたんです。

早速本部へ詳細を聞きに行くと、働く時間も場所も自由という自分が思い描いていた理想の働き方があり、すぐに加盟を決め、RE/MAX L-Styleのエージェントとして活動することになりました。

 

勢いよく加盟したものの、初めは何をしたら良いのかわからず、自分でなにができるんだろうと不安に襲われることも。これまで、サラリーマンとしてしか働いたことがなかったので、起業に近いエージェントの働き方に当初は戸惑ってしまっていたんですよね。

そんな中でも、まずは戦略を持って行動しようと考え、SNSやコミュニティでの発信、主婦目線でのデータ収集などを続け、加盟3か月後に初成約。まずは1件決まったことで全体の流れも体感でき自信に繋がりました。実務については、オフィスに行けば誰かしらにアドバイスもらえる環境があるので、すごく心強かったです。

そこからは、気構えることなく自信を持って提案できるようにもなり、子育てを通して出会うママ友さんからのご相談をいただくことも増えました。語学を生かして外国籍のお客様のお部屋探しのお手伝いもできています。

 

どの仕事をするときにもそうなのですが、お客様から笑顔で感謝の言葉をいただいた時にとてもやりがいを感じます。松本さんで良かったというお言葉をいただいた時は本当に嬉しかったです。
これからも知識と経験を積み重ね、松本さんに任せておけば大丈夫、任せたい！と言っていただけるくらいの安心感を提供したいですね。

不動産のお仕事は年齢も経験も自分の糧になっていくので、これからの私の伸びしろに是非期待してくださいね！笑

■お部屋探しのお手伝いをしたファミリーと

将来的には海外不動産にも挑戦していきたいです。

資産形成の中に、海外物件の提案ができたり、海外の方に日本の物件を紹介したり、日本にとどまらず、ワールドワイドな取引をするスーパーお母さんエージェントになりたいです。
いつか子ども達に、「物件視察にＮＹに行くけど、一緒に行く？」なんて言えたらカッコいいですよね！

 

大学卒業後、思い切ってレールから外れ、心が求める道へ向かって行動してきたことが今に繋がりました。
だからこそ、思い描いて行動することで何事も実現できると私は信じています。

不動産業界での新たな幕開け。

不動産の道もゼロからのスタートでしたが、お客様の笑顔が増えるたび、一歩ずつなりたい自分へ近づいていると思います。
これからも何事も諦めず行動し、未来の自分とお客様の笑顔に繋げていきたいです。