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〔コラム〕~不動産エージェントと「ちむどんどん」 ~ 愛される存在 【後編】

9月末で終了するNHKの連続テレビ小説、いわゆる「朝ドラ」の「ちむどんどん」が話題です。

TwitterなどのSNSで「#ちむどんどん」とハッシュタグをつけてその日の放送の感想を投稿する。SNSを見る人は他人の感想を見て、共感したり気づきを得たりするなどして放送以外の部分でもその番組を楽しむことができます。

これはどのようなドラマにでもありますが今回は「#ちむどんどん反省室」が大変盛り上がっています。その日の内容について、悪くいえば粗探し、よくいえばツッコミをして投稿をするのですが、これがなかなか面白い。

ドラマなので、辻褄の合わない部分や都合の良すぎる部分があります。ですが贔屓目に見ても今回の朝ドラ「ちむどんどん」、ツッコミどころが満載なのです。

時代考証ミス(当時存在しないものが映っている)、時間軸の間違い(移動時間に無理がある場面)等々。詳細な内容が気になる人はネットで検索してみてください。中にはイラスト付きで投稿している人もいます。よくもこれだけ色々と指摘事項があるものだと驚きます。

「驚く」のは番組の脚本や演出の出来栄えの悪さについてではありません。

それだけ「ツッコミ」をし続ける視聴者の熱量、言ってみれば番組への愛です。

酷評されるドラマは低視聴率に喘ぐ。そうなるのが一般的な話と思うのですが、「ちむどんどん」は最近の朝ドラの中では低視聴率ではあるものの、それでも約16%とさすがNHKと言える視聴率の高さ。そして何より、これだけ話題になっているのが面白い。

なんだかんだ言って、みんな見てるんだ、と。好きなんだ、愛されているんだ、と。

不動産エージェントとして、この「愛される」は大切なキーワードです。

愛される存在を目指したい。顧客だけでなく、一緒に仕事をする人たちに愛されたい。
先輩エージェント、税理士・司法書士・弁護士などの士業、設計・建築・インテリアデザイナーなどの業務上付き合いのある人たち。このような人に愛されることによって知識が増え、スキルが上がります。経験値も上がり、次のステップが見える。経験の浅いエージェントは特にそうです。

不動産エージェントは、建築、設計、インテリア、税務、法務、金融等々様々な知識が必要ですが、残念ながらどれも自身で完遂できるだけの能力を持つエージェントは稀有でしょう。税務や法務について深い知見を持っていたとしても、体系的に学んだ人に対してはおそらくその知識は「ツッコミどころ」のあるものとなっているはず。

しかし、もしあなたの言った事やしたことが間違っていたり、他にもっと良いやり方があるような場合でも、他人から学ぶ姿勢をもち謙虚に真摯に話を聞く態度を示せば、周囲の人があなたを助けてくれます。
この「助けてくれる」が周りの人のあなたに対する愛です。

もし愛されていなければ、愛の反対は無関心、きっと誰もあなたに「ツッコミ」を入れることはない。成長のために手を貸さない。愛されていればこそ周りに助けられ成長できる。

もちろん失敗はしない方がいい。

ドラマの脚本に間違いがあっても視聴者は命や金銭に危害が及ぶことはありません。それに対し不動産の売買や賃貸に伴うミスは当事者に取り返しがつかないような損害を与えることにもつながります。お客さまに対する致命的な間違えは避けなければなりません。そのためにも周囲の人に愛され、事前に間違え等を指摘してもらえるような関係性を持つ、一言で言えば周囲に愛される存在となってほしいと思います。

エージェントとしてお客さまに接すること、そして仕事を通じて成長していくことに「ちむどんどん(胸がワクワクする)」して欲しいと思います。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。

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