このようなエンタメ系の時事ネタは、時間が経つとピント外れになってしまう危険性があり、おっかなびっくりでテーマに選びましたが、幸いなことに2回目3回目を見る人も多く、なんとか話題性を保てていてホッとしているのが現在の心境です。
というわけで後編です。
前編では本作のヒット要因として「妥協をしないリアリティの追求」と「時代の変化を取り入れる」が挙げられるのではないでしょうか?そしてこれは不動産エージェントの話へとどうつながるのでしょうか?で話を終えました。
●妥協をしないリアリティの追求
この映画の飛行シーンは俳優が実際に戦闘機に乗って飛行した映像を使っています。
体験したことのないものは演技をすることもできないという監督の
強い思いからです。
これは、筆者自身が不動産に関わる仕事でいつも思うところであります。
例えば価格査定。机上査定ではなく、必ず現地に行く。周辺事例をもとに条件格差をするだけでは物件のことはわからない。近隣地図を見るだけではダメ。ストリートビューでもダメ。音、匂い、人や車の流れは、それらからはわかりません。霊的なものではありませんが、実際に現地に行かなければ見えないもの、感じられないものがあります。
そして大切なのは、その不動産の価値が得てしてそのような部分に現れることも多いことです。プラスの部分だけではなくマイナスの部分も然り。そこを見誤るとポテンシャル以上に安い金額にしたり、マイナス要因を見過ごして高く見積もってしまったりします。
またお客さまに話すエピソードもそう。
本で読んだ、ネットで見た。
そのような情報も大切であり無駄にはなりません。
しかし、自分が実体験したことのリアリティには敵いません。
物件を自分で買ったことのある人とない人、
そこに住んだことのある人とない人。その差は大きい。
不動産エージェントは、できる限り多くの経験を積むほうがよい。
優れたエージェントは、現場を離れた「アイスマン大将」
ではなく、現場にこだわった「マーヴェリック大佐」です。
●時代の変化を取り入れる
前作の「トップガン」は、男の世界。いかにも「古き良きアメリカ」的な世界観でした。
それが今作ではパイロットには女性もいました。彼女とのデートも、前作がバイクのリアシートに女性が乗っていましたが、今作の「乗り物シーン」は女性がヨットを操縦し男性がアシストを務めています。上手に、今風にしつらえていたように感じました。前作の続編ということであれば、その世界観を引き継げばよいという考えもあると思います。しかし、古き良きもがよい場合もあれば新しい方がいいこともあります。
バランスが大切です。
また前作で大活躍した機体は、本作では時代遅れの遺物として登場していました。
しかし、主人公は歳は重ねていてもまだまだ現役。
これを不動産業務に当てはめ、ツールは新しいものを使うのがよく、人は経験で進化するものである、とするのは多少強引でしょうか?
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他にも「トップガンマーヴェリック」にはチームワーク・信頼等キーワードとなることはいくつかありました。たまたま今回は「トップガンマーヴェリック」を取り上げたましたが映画・ドラマ等は全て学ぶべき何かがあると筆者は考えます。
エージェントとしての心構えや大切なことを人に伝える際、
ご自身の好きな映画やドラマを引き合いに出して伝えるのはいかが
でしょうか?
トークを考えるだけでも面白いのではないでしょうか?