数年前から「働き方改革」と叫ばれ、
様々な施策が試みられてきました。
育児休暇、時短勤務、フレックス、副業解禁等々。
テレワークやIT推進も同様で、
これらはコロナ禍に現れたものではなく既存のキーワード。「
IT化」は「DX化」に置き換わった感はありますが、
正しい定義はさておき、
IT技術を使っての業務効率化促進という意味では同じ方向性の言
葉と言えるでしょう。上記の様々な施策は、企業側・
経営者側に大きな負荷がかかります。
長期的に、また、
社会的には生産性の向上に貢献するとわかっていても、
一時的には社内の生産性が落ちたり経費が嵩んだりするため、
経営者にとってはなかなか手をつけづらい。
だから「日本の未来のために!」
と大きく号令がかかっても最初の一歩が踏み出せない。「
日本の未来」よりも「今の自分」
が大切だと考えるのは致し方ない。
しかしコロナ禍で事情が変わり、テレワークを進めることが「
今の自分」のためとなり、そのテレワーク実現のためにIT化・
DX化も進化しました。戦後様々な経済的危機が日本を襲いました。
最近ではバブル崩壊やリーマンショックです。
バブル崩壊のきっかけは「総量規制」
と呼ばれた不動産に対する融資規制が発端であり、
リーマンショックはアメリカの投資銀行リーマンブラザーズの破綻
により金融危機が発生しました。どちらも世間で「
お金が止まった」。
それに対してコロナ禍は金融システムは毀損していません。
むしろ特定の業種業態や富裕層はより「お金が増えた」。
コロナ禍で止まったのはお金ではありません。人です。
ソーシャルディスタンスがニューノーマルとなり人の流れが止まりました。
それらを踏まえて今後オフィスはどう変わるのでしょうか?
ポイントは先にも出てきましたキーワード「テレワーク」「IT化・DX化」。
これらのキーワードを使ってコロナ前とコロナ以降の「働き方」の変容を説明するとこうなります。